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「動画などの音は消していただけますか?」スポーツ教室で動画の音を流し続けた母親。だが、コーチの注意に言葉を詰まらせた瞬間

  • 2026.10.18
「動画などの音は消していただけますか?」スポーツ教室で動画の音を流し続けた母親。だが、コーチの注意に言葉を詰まらせた瞬間

見学席から響くタブレットの音

6歳の息子は、貸しスタジオで開かれているスポーツ教室に通っています。

コーチが体の動かし方を楽しく教えてくれる教室で、息子も毎回楽しみにしていました。

保護者はスタジオの隅に座り、練習を見学します。

その日、私から少し離れた席には、ほかの子のお母さんが座っていました。

隣には3歳くらいの女の子がいて、タブレットでアニメを見ています。

最初は特に気にしていませんでした。

小さな子が練習のあいだ、退屈しないように動画を見ているのだろうと思ったからです。

ただ、気になったのは動画の音でした。

アニメの歌や笑い声がスタジオの壁に反響し、練習中の子どもたちが何度も見学席を振り返るようになったのです。

「はい、こっち見てー!次は片足で止まるよ!」

コーチが声を張り上げても、動画の音が重なってしまいます。

それでも、お母さんは携帯電話を見たまま。

タブレットの音を気にする様子はありません。

すると、女の子がお母さんの袖を引っ張りました。

「ママ、きこえない」

「はいはい、ちょっと待ってね」

お母さんは携帯電話から目を離さず、タブレットの音量ボタンを押しました。

次の瞬間、アニメの声がさらに大きく響きました。

とうとう息子まで練習の動きを止め、見学席のほうを向いてしまったのです。

コーチが練習を止めて伝えたこと

さすがに気になり、私はお母さんのほうを見ました。

ちょうど顔を上げたお母さんと目が合ったので、思い切って声をかけました。

「あの、すみません。動画の音、もう少し小さくしてもらえませんか?」

ところがお母さんは、小さくため息をつくと、携帯電話に目を戻して言いました。

「静かに座ってるんだから、いいでしょ」

「いや、そうじゃなくて…」

思わず言いかけましたが、それ以上は言葉が出ませんでした。

確かに女の子自身は静かに座っています。でも、困っているのはタブレットから流れる音なのです。

どう伝えれば分かってもらえるのか迷っていると、突然、笛の音が響きました。

コーチが練習を止め、保護者の座るほうへ向き直ったのです。

「すみません、見学されている方にお願いです。動画などの音は消していただけますか?子どもたちが練習に集中できなくなってしまうので」

穏やかな口調でしたが、はっきりとした声でした。

周囲の保護者も顔を上げ、先ほどのお母さんに視線が集まりました。

「えっ、でも、うちの子は静かに……」

お母さんはそこまで言うと、言葉を止めました。

コーチがお願いしているのは、女の子を静かにさせることではありません。タブレットの音を消すことです。

お母さんは少し顔を赤くしながら、タブレットに手を伸ばしました。

音が消えると、それまで響いていたアニメの声がぴたりと止まりました。

「ありがとうございます!じゃあ、続きをやろう!」

「はーい!」

子どもたちは元気よく返事をして、再び練習を始めました。

お母さんも携帯電話をかばんにしまい、その後は静かに練習を見守っていました。

私もようやく息子の動きに集中できました。

小さな子を連れて見学するのは大変だと思いますし、動画を見せること自体が悪いとは思いません。

ただ、同じ場所で練習する子どもたちへの配慮も必要です。

感情的に責めるのではなく、必要なことを落ち着いて伝えたコーチの対応が、今でも印象に残っています。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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