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実写版『ストリートファイター』ケン役ノア・センティネオが挑んだハードな肉体作り 6週間、食事は卵・牛ひき肉・玉ねぎだけ<インタビュー>

  • 2026.10.17
映画『ストリートファイター/ザ・ムービー』ケン役のノア・センティネオ (C)2026 Capcom and Legendary. All Rights Reserved. width=
映画『ストリートファイター/ザ・ムービー』ケン役のノア・センティネオ (C)2026 Capcom and Legendary. All Rights Reserved.

世界中で愛され続ける対戦格闘ゲーム「ストリートファイター」が、『ストリートファイター/ザ・ムービー』としてハリウッドで実写映画化され、いよいよ日本のスクリーンに凱旋を果たした。本作でケンを演じるのは、アメリカ・フロリダ州出身のノア・センティネオ。『好きだった君へのラブレター』(2018)などで知られ、今後は『ランボー』前日譚映画での主演や、ハリウッド実写版『ガンダム』への出演も控えるなど、注目を集める俳優だ。「ストリートファイター」のファンとして育ったノアは、役作りのためにゲームを徹底的にプレイしたのはもちろん、ケンの肉体を作り上げるべく、厳しい食事制限とハードなトレーニングにも取り組んだという。物語の軸となる親友リュウを演じるアンドリュー・小路とは、“一目惚れ”と話すほど意気投合。二人の撮影秘話から、作品の合間に旅行で訪れた日本での忘れられない時間まで、たっぷりと語ってもらった。

【写真】たくましい上腕! ハードな食事制限で作り上げたケンの肉体

■毎日3食、卵、牛ひき肉、玉ねぎの3つの食材だけ!

――35年以上の歴史を持つ「ストリートファイター」の映画に出演することが決まったとき、どのようなお気持ちでしたか?

ノア・センティネオ(以下、ノア): まず、素直に驚きましたし、もちろん大興奮しました。僕は子どもの頃から「ストリートファイター」のビデオゲームをして育ったので、いまだに実感が湧かないところもあります。「本当に僕でいいのかな?」と、半信半疑な気持ちもありましたね。

――自分でプレイするときの“推しキャラクター”、もしくは好きなキャラクターを教えてください。また、その理由は?

ノア: 実は、そこまでゲームが上手なわけではないんです(笑)。でも、プレイするなら、やっぱりブランカとダルシムですね。2人の技や動きがとにかくカッコいいんです。うまく操作できなくても、僕にとっては一番のお気に入りで、推しキャラです。

――撮影に向けて、どのような準備やトレーニングを行いましたか? 特に大変だったことがあれば教えてください。

ノア: まず、食事制限がかなりキツかったです。6週間ほどの準備期間中は、毎日3食、卵、牛ひき肉、玉ねぎの3つの食材だけを食べる生活を送っていました。いろいろなアレンジを加えながら食べ続けて、体を作っていったんです。

トレーニングもハードでした。週6日、体がぐったりするまでひたすら鍛えていました。その後は筋肉をほぐすためにヨガを取り入れて、体をリラックスさせていましたね。

肉体面以外では、もちろんオリジナルのゲームもたくさんプレイしました。さらに、「ストリートファイター」に関する書籍や資料も片っ端から読みました。シリーズの公式設定や、作品の中で何が王道とされているのか、そして、そこからどのようなストーリーが生まれてきたのか。そうした背景や時系列を自分の中でしっかり整理して、頭に叩き込んでいきました。

――ケンというキャラクターをどのように解釈し、どのような演技プランで撮影に臨みましたか?

ノア: まずは何時間もオリジナルのゲームをプレイして、ケンが実際にどのように動き、どんなキャラクターなのかというベースをつかみました。

皆さんも同じイメージを持っていると思いますが、ケンはとても傲慢で自信過剰、直情的でテンションが高く、荒っぽくて派手なキャラクターですよね。でも僕は、その裏側には深い心の傷があるのではないかと解釈しました。

師である剛拳に起こる悲劇、さらに今回の映画の冒頭にもつながりますが、親友のリュウとも喧嘩別れをしてしまう。では、なぜそうなったのか。僕は、彼が表には見せない心の傷や脆さ、繊細な部分を深く掘り下げたいと思いました。派手な外見とは対照的な内面を描くことを意識して、演技に臨みました。

――ケンといえば、アンドリュー・小路演じるリュウとの関係性も重要ですよね。撮影中やオフの時間に、印象に残っているエピソードはありますか?

ノア: アンドリューとは、撮影初日から最後まで、本当に長い期間、毎日一緒に過ごしました。だから、思い出は数え切れないほどあります。

一番最初に「はじめまして」とあいさつを交わした日の夜に、一緒にディナーを食べたんです。その時点で、もうお互いに一目惚れしたというか、本当に恋に落ちたような感覚で、すぐに大好きな存在になりました。

彼は本当に素晴らしい人で、魅力的だし、とにかく面白いんです。毎日、二人で子どものようにふざけ合ったり、ジョークを言い合ったり、ちょっと大げさなごっこ遊びみたいなお芝居をしたりして、一緒に遊んでいました。

いろいろな事情で撮影が一時中断した時期もあったのですが、その休みの間には、二人で旅行にも出かけました。オーストラリアにある有名なサンゴ礁、グレートバリアリーフまで行って、一緒にボートに乗ったりもしたんです。本当に面白いエピソードが山ほどあります。それから、日本風や韓国風も含めて、二人で焼肉をたくさん食べたことも最高の思い出ですね。

■忘れられない日本旅行

――実写映画『ガンダム』への参加も決定するなど、日本に関連する作品への出演が続いています。日本について、個人的に印象に残っている思い出はありますか?

ノア: 『ストリートファイター/ザ・ムービー』の撮影が終わった後、すぐに『ジョン・ランボー(原題:John Rambo)』の撮影に入る予定だったので、その準備のためにタイの撮影現場へ向かいました。

タイでの撮影を終えた後、わずか2日間だけでしたが、ほとんど唯一と言っていいくらいの貴重な休暇を取ることができたんです。それで、1人で日本へ遊びに行きました。

日本には、フレディという大親友が住んでいるんです。彼は『GREEN』という素晴らしいアートブックを手がけた人物なのですが、彼がどこからか調達してくれた、70年代か80年代を思わせるレトロなタクシーをチャーターしてくれたんです。しかも、彼自身が運転して東京の街を案内してくれました。車の中では音楽を大音量で流して、ちょっと悪い子になった気分でタバコを吸ってみたりして(笑)。本当に思いきり楽しみました。

それから、昔ながらのレコード喫茶のようなお店にも連れていってもらいました。そこのマスターは、自分の好きな曲だけをかけて、リクエストは一切受け付けないという、昔気質の頑固な方だったんです。そういうお店の雰囲気も含めて、すごく満喫しました。そこで飲んだウイスキーは、これまでの人生で飲んだ中で一番おいしかったです。

食事のプレゼンテーションから何から、すべてが素晴らしかったです。隠れ家のような、とてもおいしいレストランにもいろいろと連れていってもらい、食事も最高でした。

そして何より印象に残っているのは、日本の人々です。日本の方々は、自分の生き方やあり方、そして自分の仕事に対して強い誇りを持っている一方で、とても謙虚でもある。そこが本当に素晴らしいと思いました。あの旅は僕にとって、忘れられない体験になりました。

映画『ストリートファイター/ザ・ムービー』は公開中。

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