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【漫画】「手作りの安物は、もうやめて」夫のパリ土産の一点物を配る友人。だが、押しやった私の手土産と並べて白旗

  • 2026.10.18
【漫画】「手作りの安物は、もうやめて」夫のパリ土産の一点物を自慢する友人。だが、押しやった私の手土産と並べて白旗

同期が集まる午後のリビング

友人は私の手土産を、中も見ずに棚の端へ押しやりました

大学の同期3人で、友人のマンションに集まった土曜の午後。窓の大きなリビングで、白い丸テーブルを囲みました。

私は駅裏の小さなアトリエで働いています。手土産に、アトリエで作った品を白い紙で包んで持ってきました。

以前にも、友人には私の手土産をろくに見ずに片づけられたことがありました。それでも招いてもらった以上、手ぶらで行くわけにはいきません。今日も友人は包みを、自分の横の棚の端へ押しやりました。

「手作りの安物は、もうやめて。」

「うちに置くと部屋が安っぽくなるの。」

奥の席にいたもう一人の同期が、困ったように友人を見ています。

友人は、夫がパリで買った土産だと包みを配りました

友人はテーブルの真ん中から小さな包みを2つ取り、私ともう一人の同期に1つずつ配りました。

もう一人の同期に渡したのはパリのお菓子だそうです。一方、私に渡した包みについては、特別な工芸品だと説明し始めました。

「夫がパリの出張で買ってきたの。」

私に渡した品は、パリの老舗が1つずつ手で作るものだそうです。

「世界に同じ形は、1つもないのよ。」

結婚してから、友人の話は商社に勤める夫のことばかりです。私たちの前では、いつも暮らしを大きく見せてきました。

仕事を笑われても、私は何も言い返せません

話が私の仕事に移ると、友人はあごを上げて笑いました。

「まだ駅裏の、あんな小さな所?」

「あなたじゃ一生、パリは無理ね。」

言い返したくても、友人の口の強さにはかないません。もう一人の同期の前で、言い合いにもしたくない。私の手土産は、もう安物と決められています。何を言っても、負け惜しみに聞こえるだけです。

私は何も言えず、配られた包みに目を落としました。

夫のパリ土産と私の仕事

友人にうながされ、私はもらった包みを開くことにしました

友人が、私の手もとの包みを手のひらで示しました。

「遠慮しないで、開けてみて。」

パリの一点物に感心する顔を、見たいのでしょう。せめて、お礼だけはきちんと言って帰ろう。私は白い紙をそっと開きました。

押しやられた私の手土産からも、私が原型を彫った小鳥が出ました

中にあったのは、すみれ色の、小鳥の形の石けんでした。

見覚えのある形です。確かめずにはいられず、私は席を立ち、棚の端から自分の包みを取ってきて、テーブルで開きました。

それぞれの白い包み紙の上に、小鳥の石けんが1羽ずつ並びました。同じすみれ色、同じ小鳥の形。羽の細かな模様までそっくりです。

私が働くのは、石けんのアトリエ。これは私が原型を彫り、その型を使って製造している人気商品でした。自分で作った形ですから、見間違えるはずがありません。

「せっかくだから、並べて飾ろう。」

私が2羽を並べると、友人の目がその上で止まりました。

声が途切れた友人は、駅ビルで買った品だと打ち明けました

「そっちが、パリの真似をしたのよ!」

私は、先ほどの友人の言葉を思い出して返しました。

「世界に同じ形は、1つもないはず。」

そして、この小鳥は私が原型を作った商品で、現在は駅ビルの雑貨店だけに卸していることを説明しました。

そう伝えると、友人の声が途切れました。何か言い返そうと口を開きかけましたが、結局何も言いません。しばらくの沈黙のあと、うつむいたまま、ぽつりぽつりと話し始めました。

駅ビルの雑貨店で、1個700円で買ったこと。夫のパリ土産の話も、作り話だったこと。友人は小さな声で打ち明けました。もう一人の同期の方へは、顔を向けられないままでした。

安物と押しやった手土産と、パリの一点物だと自慢していた品。並べた2羽は、どちらがどちらか見分けがつきません。もう一人の同期は何も言わず、2羽の小鳥を見ていました。


※本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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