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男性客「そこ、俺の席ね(笑)」→私「券、確認してもらいましょう」と言った結果

  • 2026.10.18
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連休の朝、少し早めに駅に着いて、何度も座席番号を見てから腰を下ろした。荷物を棚に上げてホッとしたところで、通路の奥から早足の足音が近づいてきた。

顔を上げると、見知らぬ男性が私の前に立っていた。

「そこ、俺の席ね(笑)」

男性は切符をひらひらさせて言った。「ここ、俺の席だから。早くどいて?」

私は手元の指定券を見せた。「A列の12番、間違ってないです」

「いや、俺の番号もAの12だし。急いでるから、立って」

連休の特急は満席で、通路にも人があふれている。周りの視線が集まって、体がこわばった。無理やり言い返しても余計にこじれるだけだと思い、私は席を立って通路に出た。

「指定席は指定席の人が座るの、分かる?」

男性は当然のように私の席へ腰を下ろした。背中越しに「指定席は指定席の人が座るの。分かる?」と聞こえてくる。

私はもう一度、カバンのポケットから指定券を取り出して日付を指でなぞった。今日の日付、同じ列車名、同じ車両、同じ座席。合っている。

なら、確認してもらえばいい。私は荷物だけ抱えて、車掌さんを探して車両の連結部へ向かった。ちょうど向かいの車両から制服の男性が来る。私は声をかけた。「席のことで揉めていて、確認お願いします」

「車掌さん、確認お願いします」

車掌さんはうなずき、私と一緒に席へ向かった。男性は腕を組んだまま、ふてくされた顔でこちらを見た。

「お二人の乗車券と指定券を拝見します」

私はすぐに差し出した。車掌さんは券面を見て、うなずく。続いて男性が出したのは、少し折れた乗車券だった。

車掌さんはその紙を裏返し、もう一度日付のところに目を戻した。「こちらのお客様の券は、本日この列車の指定席です。そちらの方の券は、明日の日付の自由席券になっています」

男性が眉をひそめた。「は? 同じじゃないの?」

「日付が違います。それから、自由席の券では指定席のお座席はご利用いただけません」

「こちらの券、明日の自由席です」

車掌さんは券を男性に見えるように向けて、日付の部分を指で示した。周りで立っていた乗客も、そこで黙って様子を見ていた。

男性は慌ててスマホを取り出し、なにかをスクロールしている。「だって、えっと…昨日の夜、急いで買った覚えがあって…」

車掌さんは続けた。「本日は全車指定席の臨時列車で、自由席の設定がありません。空いている席をご案内しますので、移動をお願いします」

男性は口をつぐみ、私の方を見た。目が泳いでいる。

私は荷物を抱えたまま立っていた。車掌さんがこちらを向き、「お待たせしてすみません。こちらのお席はお客様のご指定の座席です」とはっきり言った。

男性は小さく頭を下げた。「…すみません」

男性は移動、私は座席へ戻る

車掌さんが男性を別の車両へ案内していく。男性は後ろをちらりとも見ず、足早に去った。

私は席に戻り、荷物を膝にのせた。肩の力が抜ける。隣の人が目で「よかったですね」とでも言うようにうなずいてくれた。

列車は定刻で走り続けた。足元のバッグに指定券をしまいながら、さっきの会話を思い返す。

券面を見せてもらえば、日付が一日ずれていることはすぐに分かった。強い言い方をされると、こちらが折れて当然のような気になってしまう。でも、答えは券に書いてある。分からなくなったら、権限のある人に見てもらえばいい。

途中の停車駅で、別の乗客が乗ってきた。私は落ち着いて本を開いた。窓の外に海がちらりと見える。目的地につくまで、もう揉めごとはないはずだ。

その後

目的地の駅に着き、改札を抜ける前に、私は車掌さんにお礼を伝えた。「助かりました」

「お困りの時は、遠慮なくお呼びください」

短いやり取りだったけれど、張り詰めていたものがほどけた。駅前の風が強く、前髪が揺れる。予定していたバスに間に合いそうだ。

男性は前日の夜に急いで予約を取り直したとき、日付の欄を見落としたのかもしれない。理由がどうであれ、あのまま言い合いを続けていたら、私が悪いわけでもないのに旅の時間を削られていた。確認をお願いして正解だった。

さいごに

強い口調に押されると、こちらが悪いのかもと思ってしまいますよね。でも席や順番は、紙や画面にちゃんと答えが書いてあります。困ったときは我慢して抱え込まず、その場を任されている人に確認してもらえば早く片づきます。連休の混雑で似た場面に出会ったら、あなたはどう動きますか。

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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