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「文句があるなら辞めて結構です」ピアノ教師の一言にモヤモヤ→娘の本音を聞いて気づいたこと

  • 2026.10.17
SHUFUFU

娘がピアノ教室に通いはじめて、もうすぐ3年。

先生は地域でも評判がよく、「あそこで習えば間違いない」と言われている。

娘もピアノが好きで、これまで楽しそうに通ってきた。

だからこそ、その日の先生の言葉が胸に残った。

「口出しするなら辞めて結構です」

きっかけは、発表会の選曲だった。

今年は弾いてみたい曲があるらしく、娘はレッスン中に自分から先生へ伝えたという。

レッスンが終わると、先生に呼び止められた。

「お母さん、発表会の曲はこちらで決めますから。お子さんに余計なことを吹き込まないでください」

一瞬、意味が分からなかった。

「私が勧めたわけではありません。本人が弾いてみたいと言ったみたいです」

そう伝えると、先生の表情が少し固くなった。

「もちろん希望を持つのは自由です。でも、発表会はその子のレベルや仕上がりも考えて選曲しています」

そこまでは分かる。

けれど、先生は続けた。

「うちのやり方に従えないのであれば、無理に通っていただかなくても結構です。退会という選択肢もありますから」

カッとなった。

曲を先生が決めることと、娘の希望を「余計なこと」と言うことは別ではないのか。

それでも、その場で言い返すのはやめた。

「分かりました。娘とも話してみます」

そう答え、娘と教室を出た。

帰りの車で、娘に聞いた

車に乗ってから、私は娘に聞いた。

「さっきの曲、本当に自分で弾きたいと思ったの?」

「うん」

娘はすぐに答えた。

「でも先生に、まだ難しいって言われた」

「そっか。それでどう思った?」

少し考えてから、

「難しいなら別の曲でもいい。でも、弾きたいって言ったら怒られるのは嫌」

と言った。

その言葉に、胸が詰まった。

曲が難しいなら、その理由を説明して別の曲を提案すればいい。

私が引っかかっていたのは、選曲そのものではなかった。

娘が希望を口にしたことまで否定されたように感じたからだった。

「宿題は?」と言いかけて止まった

家に着くと、娘はランドセルを置き、すぐにピアノの前へ座った。

誰にも言われていないのに楽譜を開き、レッスンで習ったフレーズを何度も弾いている。

私はいつもの癖で、

「宿題は?」

と言いかけて、口をつぐんだ。

鍵盤に置かれた小さな指。

間違えるたびに最初から弾き直し、自分で楽譜を確かめている。

ああ、この子は本当にピアノが好きなんだ。

そのことを、私はいつの間にか忘れかけていたのかもしれない。

私も口を出しすぎていた

思い返すと、私もかなり口を出していた。

「その指の形、先生に直されなかった?」

「今日、何回練習したの?」

「そこ、もう一回やったほうがいいんじゃない?」

全部、娘のためのつもりだった。

でも目の前では、何も言わなくても自分からピアノに向かっている。

もしかすると私は、「上達してほしい」が先に立って、この子自身がピアノを好きだという一番大事なことを見落としていたのかもしれない。

「ねえ、ピアノはこれからも続けたい?」

練習を終えた娘に聞いた。

「続けたい」

「今の先生のところも?」

娘は少し考えてから、

「うん。でも、弾きたい曲は言いたい」

と答えた。

それなら、まずはその気持ちを大事にしようと思った。

私が口を出さないことと、黙って従うことは違う

それから、家での練習について細かく言うのを少しずつやめた。

「何回練習した?」ではなく、

「今日も弾いてたね」

くらいにする。

間違えていても、娘から聞かれない限りはすぐに口を挟まない。

でも、それと先生に何も言わないことは別だと思っている。

次のレッスンのとき、私は先生に短く伝えた。

「発表会の曲を先生が判断されることには異論ありません。ただ、本人が希望を言うこと自体は否定しないでいただきたいです」

先生は少し間を置いて、

「分かりました」

と答えた。

今後また、娘が希望を言うことすら怖がるようになるなら、そのときは教室を変えることも考える。

評判のいい先生だから通い続けなければならないわけではない。

何より守りたいのは、娘が「ピアノが好き」と思える気持ちだった。

さいごに

子どものためを思って指導する先生と、上達してほしいと願う親。

どちらも「本人のため」のつもりでも、気づけば子どもの気持ちが置き去りになることがあります。

親が細かく口を出さないことと、子どもが嫌だと感じたことまで黙って受け入れることは別の話。

まず本人が何を感じ、どうしたいのかを聞くことから始めてもいいのかもしれません。

あなたなら、習い事の先生の方針と子どもの希望がぶつかったとき、どこまで見守り、どこで声を上げますか?

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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