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「明るい色が好きで、よく笑う人なんです」恋人への贈り物だと思って服を選んだ私。数日後、再び来店した彼の言葉に赤面

  • 2026.10.17

プレゼント選びに困っていた男性客

以前、洋服店で接客の仕事をしていたころの話です。

平日の昼間、店内が落ち着いていた時間に、一人の男性客がやってきました。

私より少し年下に見える男性で、女性ものの服を眺めては、困ったように売り場を行ったり来たりしています。

「何かお探しですか?」

私が声をかけると、男性はほっとしたように笑いました。

「あ、すみません。実は、大切な人にプレゼントを買いたくて。でも、女性の服って全然分からなくて……」

少し照れくさそうに話す男性を見て、私は恋人へのプレゼントなのだろうと思いました。

「そうなんですね。お相手の方は、どんな雰囲気の方ですか?」

「そうですね……明るい色が好きで、よく笑う人なんです」

男性は少し考えてから、こう付け足しました。

「小柄で、かわいらしい感じで」

その言い方がなんとも優しくて、私はすっかり彼女への贈り物だと決めつけていました。

きっと、大好きな彼女を喜ばせたいのでしょう。

私は売り場を回り、明るい色のブラウスと、ふんわりしたカーディガンを選びました。

「こちらはいかがですか? 明るい色がお好きなら、こういう感じも似合いそうですね」

男性は並べた服を見比べながら、ぱっと表情を明るくしました。

「あ、いいですね。これ、似合うと思います!」

「よかったです。お出かけにも着やすいと思いますよ」

男性はうれしそうに服を購入してくれました。

私は丁寧にラッピングしながら、プレゼントを受け取って笑顔になる彼女の姿を勝手に想像していました。

喜んでもらえるといいな。そんな気持ちで男性を見送ったのです。

数日後、男性客が口にした意外な一言

それから数日後のことです。

レジで作業をしていると、先日の男性が再び店にやってきました。

私に気づくと、うれしそうに声をかけてくれました。

「この前はありがとうございました!」

「いえいえ。プレゼント、どうでしたか?」

すると男性は、満面の笑みで答えました。

「おかげさまで、母がとても喜んでくれて」

「……えっ、お母様?」

思わず聞き返してしまいました。

「はい。明るい色の服って、自分ではなかなか選ばないらしくて。毎日のように着てくれてるんです」

私は笑顔のまま、一瞬言葉を失いました。

お母様だったんだ……!

頭の中で、勝手に思い描いていた若い彼女の姿が、すっと消えていきました。

そういえば、男性は一度も「彼女」なんて言っていません。

明るい色が好きで、よく笑う。小柄で、かわいらしい人。

その説明だけで、恋人だと決めつけていたのは私だったのです。

「そうだったんですね!喜んでいただけて、本当によかったです」

なんだかおかしくなって、思わず笑みがこぼれました。

男性は「また何か選びに来ます」と笑顔で帰っていきました。

恥ずかしい勘違いでしたが、お母様が喜んでくださったことには、心から安心しました。

それ以来、プレゼント選びのお手伝いをするときは、最初に必ずこう聞くようにしています。

「どなたへの贈り物ですか?」

あの男性のうれしそうな笑顔は、今でも忘れられません。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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