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【漫画】「くじに文句をつけるのはやめろ」お茶出し当番に、5週続けて私を引き当てる課長。公平なくじの真相

  • 2026.10.17
【漫画】「くじに文句をつけるのはやめろ」お茶出し当番に、5週続けて私を引き当てる課長。公平なくじの真相

月曜の朝の、公平なくじ

月曜の朝、課長はくじを引き、今週も私を当番にしました

社員6人の小さな営業所で、事務をしています。お茶出しやゴミ出しといった雑務は、もとは課長を含む6人で順番に担当していました。

1か月あまり前、課長が、順番だと不公平が出るからくじにしよう、と言い出しました。

ふたに丸い穴のある木の箱に、6人それぞれの色の玉を入れたのです。私の色は赤、課長の色は白です。

11月の月曜の朝。課長は目をつぶって箱に手を入れ、しばらく指を動かしてから玉を握りました。そして、握ったこぶしを薄目を開けてのぞきました。

「赤。今週も、君だ。」

「お茶出しも、ゴミ出しも頼む。」

引いた玉は、握ったまますぐ箱に戻すのがいつもの手順です。周囲の社員が玉を確認することはありませんでした。

同じ玉を6つ入れたから公平だと、課長は言いました

くじになってから5週、赤しか出ていません。

5週も、と私が言いかけると、課長は箱をたたいて笑いました。

「同じ玉を、色違いで6つ俺が入れた。」

「目をつぶって引く。これが公平だ。」

課長は、くじに文句をつけるなと私を黙らせました

課長は続けました。

「くじに文句をつけるのはやめろ。」

「恨むなら、自分のくじ運を恨め。」

同僚は、黙って目をそらしました。くじになってから、私以外の社員が当番になったことは一度もありません。

くじは運で決まるものですし、課長は目までつぶって見せています。結果に口を出せば、私ひとりが和を乱す人になってしまいます。私は口を閉じ、引き下がりました。

6週目の月曜の朝

私が引くと、赤い玉だけが白い玉の2倍以上ありました

翌週、6週目の月曜の朝。課長が箱に手を入れる前に、私は前に出ました。5週続けて同じ色が出る理由を、自分で確かめたいと思ったのです。

今週は私が引きます、と告げ、目をつぶって穴に手を入れました。

指先がすぐ、ひとつだけ大きな玉に触れます。

つかんで出すと、赤です。もう一度手を入れ、ほかの玉を一つ取り出しました。

白い玉は、指先にのるほどの大きさでした。

両手にのせて並べると、赤い玉は白い玉の2倍以上の大きさがあります。

「見なくても、選べる大きさです。」

たまたまだと言う課長に、玉を入れたのは課長だと返しました

課長は目をむき、早口で言いました。

「大きいのが、たまたま混ざった!」

「6つとも、課長が入れた玉です。」

目をつぶった私の手でも、すぐに選べた大きさです。同僚も私の手にある2つの玉を見比べ、驚いた顔をしました。

ほかの玉も確認すると、大きいのは赤い玉だけでした。

課長が故意に細工したと断定することはできません。それでも、課長自身が用意した玉の大きさが違っていた以上、公平なくじだという説明には無理があります。

赤い玉は課長の色。今週の当番は課長だと告げました

文句を言わない私に雑務を回しながら、自分の指名ではなく、くじ運のせいにしたかったのでしょう。

引いた玉をすぐ箱に戻していたのも、大きさの違いを見せないためだったのかもしれません。

これが、公平なくじの真相でした。

私は2つの玉を箱の穴に戻し、箱を課長の前へ置きました。

まず、不公平な玉で引いた今週のくじは無効にするべきだと伝えました。

そして、これまで5週続けて私が担当してきたのだから、今週はくじを用意した課長に代わってほしいと提案しました。

同僚たちも、今週は課長が引き受けるのが妥当だとうなずきました。

さらに私は、これを機に課長の白い玉と私の赤い玉を交換することも提案しました。

「赤い玉は、今日から課長の色です。」

「今週の当番は、課長です。」

今週のくじでも赤が出ました。

しかし、玉の大きさが違うと分かった以上、その結果を公平なものとして扱うことはできません。

課長は箱へ伸ばしかけた手を宙で止め、固まっていました。

自分で玉を用意したことは、否定できません。

ほかの社員も見守るなか、課長はしぶしぶ色の交換と今週の当番を引き受けました。

最初の仕事は、この朝の会議のお茶出しです。

来週からは6つの玉の大きさをそろえ、全員の前で確認してから箱に入れることになりました。

引いた玉も、その場で全員に見せるという新しいルールが加わりました。

課長は不満そうな顔をしながらも、黙ってお茶の準備に向かいました。


※本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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