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クラウディオ・ベリーニにインタビュー!「ボーコンセプト」の新作コレクションに込めたデザイン哲学

  • 2026.10.16
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デンマーク発のグローバル家具ブランド「ボーコンセプト」から新作コレクションが発表された。ソファの“パラッジ”と、ダイニングコレクション“ヴォルテッラ”のふたつである。手掛けたのはミラノを拠点に世界的に活躍するデザイナーのクラウディオ・ベリーニだ。イタリアンデザインの情熱と感性、そしてデンマークデザインが誇る機能美というクラフツマンシップが見事に融合した最新コレクションについて、ベリーニが語る。

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暮らしに寄り添う生きた空間を生み出す、ハイバックソファ“パラッジ”

“パラッジ”は、単なる家具の枠を超え、住まいの中にもうひとつの居場所を創出するソファコレクション。彼は家具を単なるプロダクトではなく、人の暮らしとともに変化する“生きた空間”として捉える。コレクション名は、イタリア・リグーリア州に位置する美しい入り江の名だ。山と海に抱かれたプライベートな美しさと安心感から着想を得ている。

<写真>クラウディオ・ベリーニ(左)。ミラノ工科大学で建築とデザインを専攻。自身のスタジオを設立後、世界的なブランドと協働し多数のデザイン賞を受賞。空間表現と機能性を融合させたプロダクトで知られる。クラウス・ディトレフ・イェンセン(右)。「ボーコンセプト」のデザイン&製品開発ディレクターとして、グローバルな商品開発とデザイン戦略を統括している。

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最大の特徴は、手動でアームレストとバックレストの角度を自在に調整できる機構だ。ハイバックにすれば、包み込まれるようなリラックスできる安心感をもたらす。一方で、アームや背もたれを開くことで、家族やゲストを迎える開放的なレイアウトへと瞬時に姿を変える。ベリーニはこのフォルムと機能性について次のように語る。

「家具は単なるオブジェではありません。特にソファは、一日の中で多様に変化する人々のニーズに応えるべきだと考えています。アームレストやバックレストの角度を変えることで、ソファの印象や空間のあり方を大きく変えることができます。ぴったりとフィットする手袋のように体を守り、包み込んでくれるような柔らかさと心地よさを追求しました」

また、建築家としての経験を重ねたことで培われた視点から、日本の住空間の概念との親和性についても語る。「日本には、障子や襖によって空間を柔軟に区切り、『余白』を大切にする文化がありますね。私にとって“パラッジ”は、座ったり寝転んだりと多様な使い方ができる畳のような存在。背もたれと肘掛けの角度を変えることで、横になって休む、子どもと遊ぶ、日常のあらゆるシーンに柔軟に適応します。ソファは単なるプロダクトを越えて空間に美しい緩急と存在感をもたらす建築的要素でもあるのです」

<写真>“パラッジ”コレクションは、ラウンジチェア、2.5人掛け・3人掛けソファ、カウチソファ、コーナーソファと展開。“パラッジ2.5人掛けソファ”(W195 ×D94×H91㎝)¥ 463,900~


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建築的な美しさと彫刻的な存在感が響き合う“ヴォルテッラ”

一方で新作ダイニングコレクション“ヴォルテッラ”は、歴史とクラフツマンシップが息づくイタリアの古都の地名から名付けられた。ダイニングテーブル、ダイニングチェア、サイドボード、コーヒーテーブル、サイドテーブルで構成されている。ダイニングテーブルの幾何学的なベース構造は、石造りのアーチや建造物が連なる街並みから着想を得たという。重厚で美しいシルエットは、空間の中で確かな彫刻的存在感を放つ。ベリーニは“ヴォルテッラ”の造形とダイニングのあり方についてこう語る。

「テーブルはある意味で最も基本的な建築要素のひとつです。すべてはプロポーションの美しさに集約されます。垂直と水平の要素を丁寧に調和させることで、クリーンで純粋な美しさが生まれます。私たちは建築的でありながら同時に彫刻的でもあるデザインを目指しました。また、ダイニングは単に食事をする場ではなく、感情を共有する大切な場所です。チェアとテーブルは自然に調和し、人と人との繋がりを自然に支える存在であるべきと考えています」

金属製のベース部分は力強く天板を支え、角に丸みを持たせた意匠とマットな塗装仕上げを施すことで、優しい造形美へと昇華させている。セラミックやガラス、木材など、異なる素材の天板と組み合わせることで、視覚的な奥行きと豊かな表情を生み出す。

<写真>“ヴォルテッラ”のテーブルとチェアで構成されたリビング空間。U字のテーブル脚部は、イタリア・ヴォルテッラにある建築のアーチから着想を得て、それを反転させたデザイン。このUのモチーフは、デザイン哲学の核心である「統一(unify)」結合(unite)」「唯一無二(unique)」という概念を象徴している。“ヴォルテッラダイニングテーブル”(W235 ×D105×H75㎝)¥ 449,900~

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デンマークデザインが誇る「人間工学、機能美、シンプルさ」、そしてイタリアデザインが持つ「豊かな表現力、情熱、建築的視点」。一見異なる2つのカルチャーだが、クラウディオ・ベリーニと「ボーコンセプト」は情熱とリスペクトを持って緻密な協働を重ねてきた。

ベリーニは最後に、このコラボレーションがもたらす空間の広がりについて力強く語った。「デンマークのデザインには人間工学や機能性、洗練された美意識があります。一方でイタリアのデザインは実験的かつ情熱的で、表現が豊かです。一見異なるふたつの文化ですが、私たちは『クオリティが高く、思いやりのあるグッドデザインをつくる』『住空間に対して感情的な繋がりを生み出す』というデザイン哲学を共有しています。お互いの強みを融合させることで、非常にユニークで素晴らしいプロダクトを完成させることができました」

日々の何気ない時間を特別で心豊かなひとときへと変えてくれる新しいリビング&ダイニングの姿を、ぜひショップで体感してみてはいかがだろうか。

<写真>“ヴォルテッラ”のダイニングチェア。背もたれからアームレスト、さらに脚部にまでつながる彫刻的なシルエットが印象的。(W63.5×D59.5×H78cm)¥ 132,900~




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