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「誰にも迷惑かけてないでしょ」保育園の運動会でお菓子を配り続けた父親。だが、先生の注意を受けて態度を変えた瞬間

  • 2026.10.17

いちばん前の真ん中で、お菓子を広げた父親

晴れた日、娘の保育園の運動会に出かけました。

事前に配られたお便りには、保護者席での飲食は禁止、特に園児から見える場所では食べないようにと書かれていました。

保護者席の最前列、その真ん中には大きなレジャーシートが敷かれていました。

運動会の開始が近づくと、そこへ一組の家族が集まってきました。

その家族の父親は、持ってきたお菓子の袋を次々と開け、小学生から中学生くらいの子どもたちに配り始めたのです。

子どもたちはお菓子を食べながら、携帯ゲームで遊んでいます。

周囲の保護者たちも気になっているようで、何度か顔を見合わせていました。

私も迷いましたが、すぐ後ろにいたので、思い切って声をかけました。

「すみません。保護者席って、飲食禁止ですよね。お便りにも書いてあったと思うんですけど…」

すると父親は振り返り、少し面倒くさそうな顔をしました。

「別に、後ろの人の邪魔はしてないですよね?」

「でも、園の決まりですし……」

そう言って、父親は周囲を見回しました。

「誰にも迷惑かけてないでしょ」

私はそれ以上、何も言えませんでした。

父親は何事もなかったように前を向き、また新しいお菓子の袋を開け始めました。

周囲の人たちも困った様子でしたが、それ以上注意する人はいませんでした。

お菓子を見つめる園児たちと、先生の一言

しばらくすると、出番を待つ園児たちが、保護者席から少し先の園庭に並び始めました。

そのとき、一人の園児がレジャーシートの方をじっと見つめ、ぽつりと言いました。

「おかし、いいなあ…」

その声につられるように、ほかの園児たちもお菓子を食べている子どもたちの方へ顔を向けました。

運動会を楽しみにしている園児たちの目の前で、堂々とお菓子を広げている光景。

私も、これはさすがにまずいのではないかと思いました。

すると、エプロン姿の担任の先生が父親のそばへやってきました。

先生はその場にしゃがみ、落ち着いた声で話しかけました。

「すみません。子どもたちも見ていますので、お菓子は園の外でお願いします」

父親は一瞬、何か言いかけました。

「いや、でも…」

しかし、目の前にはこちらを見ている園児たちが並んでいます。

父親は園児たちの方へ視線を向けると、そのまま口を閉じました。

後ろにいた保護者からも、小さな声が聞こえてきました。

「そりゃ、子どもたちも食べたくなるよね」

「先生が言ってくれてよかったね」

父親は少し気まずそうな顔になり、お菓子の袋を折りたたみました。

そして、子どもたちに短く言いました。

「しまって。ゲームもだ」

子どもたちはお菓子とゲームを片づけ始めました。

父親はそれ以上何も言わず、前を向いて座っていました。

先生は園児たちの列へ戻り、運動会も予定どおり進んでいきました。

やがて娘のかけっこの出番になり、私は夢中で応援しました。

父親がどういうつもりでお菓子を広げていたのかは分かりません。

ただ、「誰にも迷惑をかけていない」と思っていても、周りの人、特に小さな子どもたちには影響があるのだと感じた出来事でした。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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