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「数えないでしまったの、そっちじゃん!」店員を責め続けた女性3人組。その後、数円を代わりに払った私のもとへ来た人物

  • 2026.10.16

昼下がりのレジで始まった言い争い

十数年前の昼下がり、私はファミリーレストランでノートに書きものをしていました。

レジ近くの席でドリンクバーを飲みながら過ごしていたのですが、店内は空いていて、ほかのお客さんは昼間からお酒を飲んでいた若い女性3人組だけでした。

しばらくすると、その3人が会計のためにレジへ向かいました。

ところが、突然大きな声が聞こえてきたのです。

「えっ?ちゃんと出しましたけど?」

顔を上げると、若い女性店員が困った表情でレジを見つめていました。

「申し訳ありません。お会計が、あと数円足りないようで…」

どうやら、3人が自分たちで計算した金額と、消費税込みの会計額が合っていなかったようです。

ただ、店員もトレーに置かれた小銭を十分に確認しないまま、レジに入れてしまっていました。

「自分たちの計算と違う!ちゃんとトレーに置いた!」

「そうだよ。数えないでしまったの、そっちじゃん!」

店員が説明しようとしても、3人は納得しません。

言い争いは5分ほど続き、女性たちの酔った声が静かな店内に響いていました。

店員は何度も謝りながら説明していましたが、今にも泣き出しそうな様子です。

見ていられなくなった私は、席を立ってレジへ向かいました。

「あの、足りないのは数円ですよね?それなら私が出しますよ」

そう言って小銭をトレーに置きました。

すると女性たちは顔を見合わせ、ひとりが言いました。

「あ、そうですか」

3人はお礼も言わず、そのまま店を出ていきました。

店員はわざわざ私の席まで来て、何度もお礼を言ってくれました。

ただ、私としては数円を払っただけです。あんな言い方をされるくらいなら、黙っていたほうがよかったのかもしれないと、少しもやもやしていました。

夕方、突然現れた3人の男性

それから数時間が過ぎ、夕方になりました。

そろそろ帰ろうかと荷物をまとめていると、体格のいい、少し強面の男性が店に入ってきました。

男性は私の席まで来ると、突然深く頭を下げたのです。

「昼間は、家内が本当にすみませんでした」

「えっ…?」

何のことか分からず驚いていると、男性は昼間レジで騒いでいた女性のひとりの夫だと説明しました。

さらに、スーツ姿の男性がもうひとりの女性の夫だと名乗り、最後に若い私服の男性が、残る女性の兄だと言って頭を下げました。

まさか、昼間の女性たちの家族が3人そろって謝りに来るとは思ってもいませんでした。

「消費税を入れた金額で払っていなかったのは、こちらだったそうで……。本当に申し訳ありません」

最初の男性がそう言うと、ほかの2人も申し訳なさそうに頭を下げました。

レジの向こうでは、昼間の店員が驚いた表情でこちらを見ています。

すると、強面の男性がお札を差し出しました。

「これ、受け取ってください。夕飯でも食べてください」

「いえいえ、そんな!たった数円のことですから」

私は慌てて断りました。

「お気持ちだけで十分です。このあと、ここで定食でも食べて帰りますから」

男性たちはもう一度深く頭を下げ、店を出ていきました。

ようやく落ち着いたところで、今度は店長が私の席へやってきました。

「昼間はありがとうございました。よろしければ、こちらをどうぞ」

しばらくして運ばれてきたのは、鉄板の上でジュージューと音を立てるステーキでした。

まさか数円を立て替えただけで、こんなことになるとは思いませんでした。

昼間は嫌な気分になりましたが、家族の代わりにわざわざ謝りに来た3人の姿は、今でも覚えています。

あの女性たちが家で何を言われたのかは分かりません。それでも、最後には不思議と気持ちが軽くなった出来事でした。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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