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「ふふっ、ちゃんと答えてる」疲れきったスーパーのレジで思わず言い間違えた私。年配の男性客が真顔で返した思わぬ一言

  • 2026.10.16
「ふふっ、ちゃんと答えてる」疲れきったスーパーのレジで思わず言い間違えた私。年配の男性客が真顔で返した思わぬ一言

朝から立ちっぱなしだった夕方のレジ

もうずいぶん前、スーパーでレジのアルバイトをしていたころの話です。

その日はほかの人の都合がつかず、私は朝からほとんど休まずにレジに立ち続けていました。

夕方になるころには足が重く、商品を持ち上げる腕にも疲れがたまっていました。

しかも、夕方は一日の中でも特に混雑する時間帯です。

仕事帰りのお客さんが次々とやってきて、私のレジにも長い列ができていました。

後ろのほうからは、待ちくたびれたようなため息も聞こえてきます。

正直、私も早く座りたい気持ちでいっぱいでした。

それでも、お客さんには気持ちよく買い物をしてもらいたい。

「疲れてても、笑顔でいかなきゃ」

そう心の中でつぶやき、エプロンのひもを結び直しました。

次にカウンターへ来たのは、白髪まじりの年配の男性です。

かごには豆腐と缶ビール、それにお惣菜のパックがひとつ入っていました。

「お願いします」

男性に声をかけられ、私はいつものように笑顔を作りました。

「身長はお持ちですか」自分の言葉に固まった私

「いらっしゃいませ。身長はお持ちですか?」

…え?

口にした直後、自分でも何を言ったのか分からなくなりました。

もちろん、聞きたかったのはポイントカードのことです。

それなのに、なぜか口から出たのは「身長」という言葉でした。

目の前の男性も、きょとんとした顔で私を見ています。

「あっ、すみま……」

慌てて言い直そうとした、そのときでした。

男性は自分の頭のてっぺんに手をぽんと乗せると、真面目な顔で答えたのです。

「たぶん、このくらいです」

一瞬、何を言われたのか理解できませんでした。

そして、男性が私の質問にわざわざ答えてくれたのだと気づいた瞬間、顔が一気に熱くなりました。

すぐ後ろに並んでいた女性も、口元を押さえています。

「ふふっ、ちゃんと答えてる」

その声につられて、周りのお客さんからも笑い声が漏れました。

「す、すみません!ポイントカードです! ポイントカードはお持ちですか?」

真っ赤になって言い直す私に、男性はにこにこしながら財布を開きました。

そしてカードを取り出し、カウンターに置いて一言。

「身長もカードも、ちゃんと持ってますよ」

その言葉に、私まで思わず笑ってしまいました。

疲れも吹き飛んだ、お客さんの優しい冗談

すると、後ろの女性まで笑いながら声をかけてきました。

「お姉さん、私のぶんも測ってちょうだいね」

「もう、勘弁してください……!」

そう返すと、女性も男性も楽しそうに笑っていました。

ついさっきまで重苦しかったレジの周りが、少し明るくなったように感じました。

恥ずかしい失敗でしたが、男性が冗談で返してくれたおかげで、張りつめていた気持ちがふっと軽くなったのです。

それからしばらく、あの日の列にいた常連さんが私のレジに来ると、頭のてっぺんを指さしてからポイントカードを出してくれることがありました。

そのたびに私は、あの夕方の出来事を思い出して笑ってしまいました。

疲れきっていた一日の最後に、お客さんの優しさに救われた、今でも忘れられない思い出です。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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