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「じゃあ、どこに置けって言うんだよ」新幹線の指定席を荷物で占領する男性。だが、車掌に注意され、渋々荷物を移動した結果

  • 2026.10.15
「じゃあ、どこに置けって言うんだよ」新幹線の指定席を荷物で占領する男性。だが、車掌に注意され、渋々荷物を移動した結果

荷物でふさがれた3人掛けの席

ゴールデンウィークに、妻と子どもを連れて新幹線で旅行に出かけたときのことです。

指定席の車両は満席で、通路やデッキには立っている人の姿もありました。

通路をはさんだ反対側の3人掛けの席には、50代くらいの男性が1人で座っていました。

男性が座っているのは窓側の席です。ところが、隣の2席には大きなスーツケースとゴルフバッグが置かれていました。

荷物を置く場所がないのだろうか。そんなことを考えていたとき、途中の駅で30代くらいの女性2人組が乗ってきました。

2人は指定席券を確認しながら男性のそばで立ち止まりました。

「あの、すみません。そこ、私たちの席なんですけど…。荷物をどけていただけますか?」

すると男性は、面倒くさそうにため息をつきました。

「荷物置き場がいっぱいなんだよ、見たら分かるだろ」

女性たちは困ったように顔を見合わせました。

「そうなんですね。でも、私たちもこの席を予約しているので…」

「じゃあ、どこに置けって言うんだよ。こっちは荷物が多いんだ」

男性は声を荒らげると、腕を組んで背もたれに寄りかかりました。荷物を動かす様子はありません。

女性たちは通路に立ったまま、どうしていいか分からない様子です。後ろにも人がいて、通路は通りにくくなっていました。

近くの乗客たちも気まずそうに様子をうかがっています。私も向かい側から見ていましたが、なかなか声をかけられませんでした。

車掌が確認した指定席の数

そこへ、40代くらいの車掌さんが通りかかりました。

女性たちから事情を聞くと、車掌さんは男性に声をかけました。

「お客様、乗車券を拝見してもよろしいでしょうか」

男性は不機嫌そうな顔で、胸ポケットから券を取り出しました。

車掌さんは券を確認すると、落ち着いた声で説明しました。

「お客様の指定席は、こちらの窓側1席ですね。隣の2席は、こちらのお客様方の席ですので、お荷物を移していただけますか」

男性は納得できない様子で言い返しました。

「だから、棚も荷物置き場もいっぱいなんだって」

「お困りなのは分かります。ただ、ほかのお客様の指定席に荷物を置いたままにはできません。まずはお席を空けていただけますか」

車掌さんは声を荒らげることなく、はっきりと伝えました。

男性はしばらく黙っていましたが、やがて大きなため息をつきました。

「……分かったよ」

そう言うと、ようやくスーツケースに手を伸ばしました。

スーツケースを自分の足元へ押し込み、ゴルフバッグも座席から下ろして、膝に立てかけるように抱えました。

かなり窮屈そうでしたが、なんとか隣の2席が空きました。

女性たちはようやく自分たちの席に腰を下ろし、車掌さんに頭を下げました。

「ありがとうございます。助かりました」

車掌さんがその場を離れると、車内にはいつもの静けさが戻りました。

男性はその後も、ゴルフバッグを抱えたまま窮屈そうに座っていました。降りる駅まで、その姿勢は変わりませんでした。

結局、女性たちへの謝罪は一言もありませんでした。

荷物が多くて置き場所に困る事情は分かります。でも、だからといって、ほかの人が予約した席を使っていいわけではありません。

感情的にならず、必要なことをきちんと伝えた車掌さんの対応が、今でも印象に残っています。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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