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「通帳はどこ?どこに隠したの!」曾祖母の葬儀から数日後。部屋を探し回る大叔母たちに、普段は見せない怒りをあらわにした父

  • 2026.10.15
「通帳はどこ?どこに隠したの!」曾祖母の葬儀から数日後。部屋を探し回る大叔母たちに、普段は見せない怒りをあらわにした父

葬儀の数日後、突然やってきた大叔母たち

13年ほど前、曾祖母が99歳で亡くなりました。

曾祖母は本家である私の実家で暮らしており、晩年の介護をずっと担っていたのは母でした。

当時、私はひとり暮らしをしていて、葬儀のために帰省していました。

これからお話しするのは、後日、母から聞いた出来事です。

曾祖母の娘である大叔母たちは、介護にはほとんど顔を出さず、暮らしに困ったときだけ曾祖母を頼っていたそうです。

それでも葬儀の間は、母に静かに頭を下げていました。

ところが、葬儀から数日もしないうちに、大叔母たちがそろって実家を訪ねてきました。

玄関に出た母に、いちばん年上の大叔母が声をかけました。

「お母さんの部屋、ちょっと見せてもらうわね」

母は形見分けの相談だと思い、曾祖母の部屋へ案内しました。

ところが、部屋に入るなり大叔母たちはたんすの引き出しを開け始めたのです。

次々と中を確認し、押し入れまで探り始めました。

驚いた母が尋ねました。

「あの、何を探しているんですか?」

「何って、決まってるでしょう」

いちばん若い大叔母は、手を止めようともしません。

曾祖母には、曾祖父から受け継いだ財産がありました。

大叔母たちは実の娘である自分たちには受け取る権利があると考え、母が通帳を隠していると疑っていたようです。

やがて、いちばん若い大叔母が引き出しを乱暴に閉め、母に向かって声を荒らげました。

「通帳はどこ?どこに隠したの!」

母を責める大叔母たちに、父が告げた言葉

通帳や貴重品は、介護をしている間、母が預かっていました。

母はそのことを説明しましたが、大叔母たちは納得しません。

母を追うように居間まで来ると、さらに問い詰め始めました。

「嫁のあなたが持ってるなんて、おかしいじゃない」

「私たちは実の娘なのよ。出しなさいよ」

母はどう答えればよいのか分からず、うつむいてしまったそうです。

そのとき、奥の仏間にいた父が居間へ入ってきました。

父は母の前に立ち、大叔母たちに向き直りました。

「介護もせずに、困ったときだけ頼ってきて、亡くなったら真っ先に通帳ですか」

顔は真っ赤でしたが、声は低く、はっきりしていたといいます。

大叔母たちは黙り込みました。

父は玄関のほうを指さし、続けました。

「もう、この家には二度と来ないでください」

いちばん年上の大叔母は何か言いかけましたが、そのまま口を閉じました。

ほかの大叔母たちも顔を見合わせるだけで、何も言い返しませんでした。

結局、大叔母たちは散らかした部屋を片づけることもなく、帰っていったそうです。

曾祖母の財産については、その後、法律に沿って手続きが進められました。

この出来事は、まもなく親戚の間にも広まりました。介護を母が担っていたことは、親戚も知っていました。

母によると、それ以来、大叔母たちから連絡があっても、親戚の誰も相手にしなくなったそうです。

一通り話し終えると、母は湯のみを両手で包み、ぽつりと言いました。

「お父さんが、あんなに怒ったの、初めて見た」

そう話す母の口もとは、少しだけゆるんでいました。

あの日、父が自分の前に立ってくれたことが、母には何より心強かったのだと思います。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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