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「誰が作ったのかしら」町内会の役員も知らないゴミ捨て場の案内板。半年後、裏側を見て驚いたワケ

  • 2026.10.15
「誰が作ったのかしら」町内会の役員も知らないゴミ捨て場の案内板。半年後、裏側を見て驚いたワケ

誰が作ったのか分からない案内板

私の住む町内では、ゴミ捨て場に分別されていない袋が出されることがあり、以前から困っていました。

町内会でも話題になりましたが、誰が出したものか分かりません。

総会に参加しない家も多く、なかなか改善されずにいました。

ある朝、ゴミ袋を持っていくと、金網のかごの横に見慣れない案内板が置かれていました。

段ボールに、分別方法をまとめた紙がラミネートして貼ってあります。

「ゴミ袋の分別は、この案内のとおりに」

大きな字の下には、燃えるゴミ、プラスチック、びんと缶の分け方が絵入りで並んでいました。

これなら迷わずに済みそうです。

ちょうど来た向かいの奥さんも、足を止めました。

「あら、これ分かりやすい。誰が作ったのかしら」

「町内会の役員さんじゃないですか?」

「それがね、役員さんたちも知らないって言ってたのよ」

それなら、誰が置いたのでしょう。名前を出さずにこんな案内を用意してくれるなんて、親切な人もいるものだと感心しました。

案内板が置かれてから、分別されていない袋を見かけることが減り、ゴミ捨て場は以前よりきれいになりました。

雨の日でもラミネートされた文字は読めます。そのまま半年が過ぎました。

夕飯のとき、夫にもそんな話をしました。

「今朝も立ってたわよ、あの案内板」

「まだあるのか。もう町内の名物だな」

「作った人、今も名乗らないのよ。奥ゆかしい人よね」

ゴミを出すたびに、私は心の中でその人にお礼を言っていました。

案内板の裏に残っていた意外なもの

ある朝、ゴミ捨て場に行くと、案内板が少し傾いていました。

夜のうちに風が吹いたせいかもしれません。

周りに誰もいなかったので、ゴミ袋をかごに入れ、案内板を起こそうと段ボールの端を持ちました。

そのとき、裏側に白い紙が貼られているのが見えました。

宅配便の送り状でした。

「うそでしょ…」

届け先の名前と住所が、はっきり読める状態で残っていたのです。しかも、品名の欄には「ラミネーター」の文字。

表には、きれいにラミネートされた案内が貼ってあります。

案内板を作った人の荷物だったかどうかは分かりません。

それでも、名前も出さずに人知れず町内のために動いてくれた人なのだと想像していただけに、思わぬ取り合わせがおかしくて、つい笑ってしまいました。

とはいえ、誰かの住所が人目につく状態はよくありません。

私はこっそり剥がして処分しました。

家に帰ると、夫が不思議そうに聞きました。

「どうしたの、朝からにやにやして」

「あの案内板ね、裏にちょっと意外なものが貼ってあったの」

夫は首をかしげましたが、それ以上は話しませんでした。誰が作ったのかは、結局分からないままです。それでもあの案内板は、今日もゴミ捨て場で役目を果たしています。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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