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「またカレーじゃなかった」3日連続で夕飯の予想を外した私。だが、近所で知った匂いの正体

  • 2026.10.15

3日続けて期待を裏切られた夕飯

私は昔からカレーライスが大好きです。

50代になった今でも、夕飯がカレーだと分かると、それだけで仕事の疲れが吹き飛ぶほどです。

ある平日の夕方、会社帰りにバスを降り、住宅街を歩いていたときのことです。

家へ向かう途中の角を曲がると、ふわっとスパイシーな匂いが漂ってきました。

「おっ、今日はカレーかな」

そう思うと急に足取りが軽くなり、少し急いで家に帰りました。

ところが、着替えて台所へ行くと、妻が焼いていたのは魚でした。

「あれ、今日は魚か」

「そうよ。どうしたの?」

「いや、帰り道でカレーの匂いがしたから、てっきりうちかと」

「あら、残念だったわね」

妻は笑っていました。

魚もおいしかったので、その日はそれで満足しました。

ところが翌日の夕方、また同じ角でカレーの匂いがしたのです。

昨日は違ったけれど、今日は本当にカレーかもしれない。

そんな期待を胸に帰宅しましたが、家の中に漂っていたのはみそ汁の匂いでした。

そして3日目。

またしても、あのスパイシーな匂いが鼻をくすぐりました。

2日続けて外れているのだから、さすがに違う家の匂いかもしれません。

それでもカレー好きの私は、つい期待してしまいます。

「今日こそ、うちの夕飯はカレーだな」

そうつぶやいて帰った私を待っていたのは、肉じゃがでした。

「またカレーじゃなかった…」

思わず漏らした私の言葉に、妻は不思議そうな顔をしていました。

カレーの匂いの正体は、まさかの仕事場

さすがに3日も続くと、あの匂いがどこから来るのか気になります。

翌朝、ゴミ出しのときに向かいのご主人に聞いてみました。

すると、最近引っ越してきた角のお宅からではないか、とのことでした。

「毎日あれだけ匂うんだから、よっぽどカレー好きなご一家なんですね」

「さあ、どうでしょうね」

ご主人も詳しいことは知らないようでした。

その週の休日の昼、散歩がてら角のお宅の前を通ってみると、門の横に小さなキッチンカーが止まっていました。

開いた窓口の向こうでは、エプロン姿の40代くらいの男性が大きな鍋をゆっくりかき混ぜています。

そして、そこから漂ってきたのは、あのカレーの匂いでした。

「こんにちは。すごくいい匂いですね」

「ありがとうございます。明日売る分を仕込んでいるんですよ」

男性に聞くと、キッチンカーでカレーを販売する仕事をしていて、平日は夕方に翌日の分を仕込んでいるそうです。

なるほど、そういうことだったのか。

私が3日間、勝手に夕飯への期待を膨らませていた匂いは、このキッチンカーから漂っていたのです。

思わず笑ってしまい、男性にも事情を話しました。

「えっ、3日ともですか?それは申し訳ないですね!」

男性も声を上げて笑い、こう言いました。

「よかったら、これ持っていってください」

そう言って、仕込んだばかりのカレーを容器に詰めて持たせてくれたのです。

その夜、わが家の食卓には、ついに念願のカレーが並びました。

「うちのより、おいしい」

妻と娘が顔を見合わせて笑うので、私もつられて笑ってしまいました。もちろん、おかわりもしました。

今では帰り道にカレーの匂いがしても、もう夕飯の献立を勘違いすることはありません。

そのかわり週末になると、家族であのキッチンカーの列に並んでいます。

3日続けて期待を外したカレーが、今ではわが家の週末の楽しみになりました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた50代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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