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「おばあちゃんだって、ヘビ年なのよ」母が5歳の孫に干支を説明した結果、ますます悲しそうな顔になったワケ

  • 2026.10.15
「おばあちゃんだって、ヘビ年なのよ」母が5歳の孫に干支を説明した結果、ますます悲しそうな顔になったワケ

ミニカーで遊んでいた息子が突然…

今から25年ほど前、長男が5歳だったころの話です。

ある休日の昼、私と妻、遊びに来ていた私の母の3人で、居間の座卓を囲んでお茶を飲んでいました。

すぐそばでは、息子がじゅうたんにミニカーを並べ、「ブーン、ブーン」と楽しそうに車を走らせています。

すっかり遊びに夢中で、私たちの会話など聞いていないと思っていました。

そんなとき、1月生まれの息子の誕生日が話題になり、母がふと尋ねました。

「そういえば、この子、ネズミ年で合ってる?」

「うん、そうだよ」

私が答えた、その瞬間です。

息子の手がぴたりと止まりました。

顔を上げて私と母を交互に見たかと思うと、みるみる目に涙がたまっていきます。

「ぼくって、ネズミなんだ…」

そう言って、突然わっと泣き出したのです。

「えっ、どうしたの?」

思いがけない反応に、私たちもびっくりしました。

どうやら息子は、ネズミ年という言葉を、自分が本当にネズミだという意味に受け取ってしまったようでした。

「だって……ぼく、しっぽないもん」

私は慌てて息子のそばにしゃがみ、顔をのぞき込みました。

「違う違う。ネズミになったってことじゃないよ」

ところが、息子は涙をぽろぽろこぼしながら言います。

「だって……ぼく、しっぽないもん」

「うん、そうだよね。ネズミ年っていうのは、生まれた年の名前なんだよ」

できるだけ簡単に説明したのですが、息子はなかなか納得してくれません。

すると、母も助け舟を出しました。

「おばあちゃんだって、ヘビ年なのよ」

しかし、息子はますます悲しそうな顔に。

人間なのにネズミやヘビと言われても、5歳の息子には理解しにくかったのでしょう。

私も母も、どう説明すれば伝わるのか分からなくなってしまいました。

そのとき、隣で息子をなだめていた妻が、優しく声をかけたのです。

「ねえ、保育園の仲良しのお友だちも、ネズミなんだよ」

すると、それまで泣きじゃくっていた息子が、ぴたりと泣きやみました。

「えっ……お友だちも?」

「そうよ。同じネズミ年なんだよ」

息子は涙でぬれた顔のまま、しばらく考えていました。

そして、小さく「そっか」とつぶやくと、再びミニカーを走らせ始めたのです。

あまりにも突然の変化に、私たちは顔を見合わせ、ほっとすると同時に笑ってしまいました。

私たちがいくら説明しても伝わらなかったのに、仲良しのお友だちも同じだと分かった途端、安心したようでした。

それから25年。

大人になった息子は今、自分の子どもに干支の話をするとき、決まって最初にこう言います。

「人間だけど、ネズミ年な」

その言葉を聞くたびに、ミニカーを握って泣いていたあの日の息子を思い出します。

遊びに夢中だったはずなのに、大人の何気ない会話をしっかり聞いていたことも含めて、今では家族の懐かしい思い出です。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた60代以上男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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