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イヤイヤ期の娘「やだぁー!」→5歳の兄「まあ落ち着けよ」と大人びた言葉の出どころに思わず笑った母

  • 2026.10.15

バナナが見当たらない朝

平日の朝、私は夫のお弁当を作りながら、5歳の息子と2歳の娘の朝ご飯を用意していました。

子どもたちは食卓でパンを待っています。すると、いつもの果物かごをのぞいた娘が、ぴたりと動きを止めました。

「……バナナ、ない」

しまった。前の晩に最後のバナナを食べたのに、買い足すのを忘れていたのです。

「ごめんね。今日はパンにしようか」

「やだ!バナナ!バナナない!やだー!」

イヤイヤ期の娘は、テーブルをたたいて大泣き。顔を真っ赤にして、私の声もほとんど届きません。

「ヨーグルトもあるよ。バナナは帰りに買ってくるから、ね?」

「やだぁー!」

何を言っても泣きやむ気配がありません。

まだお弁当も仕上がっていないのに、時計を見ればもうこんな時間。

私は菜箸を握ったまま、思わずため息をつきました。

泣いている妹に、兄がかけた一言

すると、食卓にいた息子がすっと立ち上がり、居間へ走っていきました。

戻ってきた息子が抱えていたのは、娘がお昼寝のときに使っている大きな水色のブランケットでした。

息子は妹のそばに立つと、その頭にブランケットをふわりとかけました。

そして腕を組み、いつもより低い声で言ったのです。

「まあ落ち着けよ」

「…えっ?」

5歳とは思えない言い回しに、私は思わず息子の顔を見ました。

娘も驚いたのか、ぴたりと泣きやんでいます。

しばらくすると、ブランケットのすき間からひょこっと顔を出しました。そして、腕を組んだままの兄を見るなり、

「きゃはは!」

と笑い始めたのです。

さっきまであんなに泣いていたのに、その変わりようにびっくり。お弁当箱を手にしていた私も、つられて吹き出してしまいました。

それにしても「まあ落ち着けよ」だなんて、いったいどこで覚えたのでしょう。

その言葉、まさかの出どころ

最近見ているアニメのまねかと思い、息子に聞いてみました。

「ねえ、今の言い方、どこで覚えたの?テレビ?」

すると息子は、首を横に振りました。

「ちがうよ。お父さんが、お母さんに言ってた」

「……えっ、お父さんが?」

思わず聞き返してしまいました。

そういえば先週、寝坊して慌てていた私に、夫がそんなことを言っていたような気がします。

まさか息子が覚えていたなんて。子どもって、本当によく聞いているんですね。

ちょうどそこへ、起きてきた夫が台所の入口から顔を出しました。

私たちの様子を見て、少し気まずそうにせきばらいをすると、ぽつり。

「……今日も、いい朝だな」

「もう、あなたのまねだったのね!」

私が笑うと、息子は得意そうににっこり。娘もブランケットをかぶったまま、まだ笑っています。

結局、その朝はバナナがないままでしたが、家族みんな笑顔で家を出ることができました。

それ以来、わが家では誰かがイライラしていると、息子が水色のブランケットを持って現れます。

先日は仕事の電話のあと、ため息をついていた夫の頭にも、そっとかけていました。

自分の言葉を息子にまねされた夫は、どんな気持ちだったのでしょう。

今でも「まあ落ち着けよ」を聞くたびに、私はあの朝を思い出して笑ってしまいます。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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