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「味噌汁は任せとけ」大学時代のキャンプで、料理上手な友人が作った味噌汁。鍋のふたを開けて全員が爆笑した理由

  • 2026.10.15

「味噌汁は任せとけ」と張り切った友人

私が大学生だったころの話です。同じ学部の友人3人と、4人でキャンプ旅行に出かけました。

山のキャンプ場に着いたのは夕方。テントを張り終えるころには、あたりはすっかり暗くなっていました。

たき火をおこし、小さなコンロを用意して、いよいよ夕食作りです。

ご飯を炊く係、肉を焼く係と役割を決めていくなか、最後に味噌汁が残りました。

すると、友人の1人がおたまを手に取って立ち上がりました。

「味噌汁は任せとけ、具もたっぷり入れるぞ」

その友人は下宿先で毎晩自炊をしていて、4人のなかでは一番の料理上手でした。

「おお、頼もしいな。具は何にするんだ?」

「まあ、できてからのお楽しみだな」

自信満々に答える友人を見て、私たちも安心して任せることにしました。

友人は鍋にお湯を沸かし、手際よく味噌を溶かしていきます。

私は肉を焼くのに夢中で、友人の手元まではよく見ていませんでした。

ただ、途中で荷物から何かの袋を取り出し、鍋に向かって逆さに振っているのが見えました。

しばらくすると、友人は鍋にふたをして満足そうに言いました。

「よし、あとはちょっと待てば完成だ。これはうまいぞ!」

その様子に、私たちもすっかり期待していました。

鍋のふたを開けた瞬間、全員が大爆笑

やがてご飯が炊き上がり、肉も焼けました。

いよいよ夕食です。私たちはカップを手に、味噌汁の鍋のまわりに集まりました。

「よし、できたぞ!」

友人が得意げにふたを開けた、その瞬間でした。

「…えっ?」

4人そろって、鍋の中をのぞき込みました。

そこには、私たちが想像していた味噌汁とはまったく違う光景が広がっていました。

鍋の中を埋め尽くしていたのは、ぱんぱんに膨らんだ刻み高野豆腐。肝心の汁は、ほとんど見当たりません。

「ちょっと待てよ!汁はどこに行ったんだ?」

友人がおたまで鍋の底を探ると、ようやく少しだけ味噌汁が見えました。

どうやら乾燥した刻み高野豆腐が、味噌汁をたっぷり吸い込んでしまったようです。

「お前、もしかしてあの袋、全部入れたのか?」

「えっ? うん、入れたけど…」

友人はもう一度鍋をのぞき込み、困ったように笑いました。

「いや、こんなに膨らむとは思わなかったな……」

その言葉に、私たちはとうとう吹き出してしまいました。

「これじゃ味噌汁じゃなくて、高野豆腐の煮物だろ!」

すると友人は、少し照れくさそうに笑いながら言いました。

「いや、ほら。具をたっぷり入れるって言っただろ?」

「確かに言ったけど、限度があるだろ!」

その苦しい言い訳に、また全員で大笑いです。

とはいえ、おなかはもうぺこぺこでした。

私たちは膨らんだ高野豆腐をカップによそい、食べてみることにしました。

口に入れると、染み込んだ味噌汁がじゅわっと広がります。

「あれ?でも、意外とうまいぞ!」

「だろ?味はちゃんと味噌汁だろ!」

友人はここぞとばかりに得意げな顔をしました。

結局、その夜は4人で高野豆腐を食べながら、何度も笑い転げました。

そして、この一件以来、味噌汁係だった友人のあだ名は「高野豆腐」になったのです。

あれから40年以上がたちました。

今でも4人で集まると、必ず誰かがあの夜の話を持ち出します。

「そういえば、今日の味噌汁はちゃんと汁があるのか?」

すると、かつての味噌汁係は決まってこう答えます。

「だから、具をたっぷり入れるって言っただろ!」

何十年たっても変わらない、その言い訳。

私たちは今でも、あのキャンプの夜を思い出して笑ってしまうのです。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた60代以上男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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