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「うちの玄関前なんだから別にいいでしょ!」共用廊下に私物を置き続けた隣人。だが、点検の日に言葉を失った理由

  • 2026.10.15

玄関前に増えていく荷物と、隣人の言い分

30代の私が住む分譲マンションに、小さな子どものいる夫婦が越してきたのは2年ほど前のことです。

隣の部屋に引っ越してきて1か月ほどたったころから、玄関前の共用廊下に大きなベビーカーや段ボール、自転車の空気入れが置かれるようになりました。

もともと廊下は、人がやっとすれちがえる程度の幅しかありません。荷物がある場所では、体を横にしないと通れないこともありました。

ある日の昼、廊下で隣の奥さんと顔を合わせたとき、思い切って声をかけました。

「あの、すみません。玄関前の荷物なんですけど、通るときにちょっと困っていて……」

すると奥さんは、ため息をついて腕を組みました。

「うちの玄関前なんだから別にいいでしょ!」

思いがけない大声に、私は言葉を失いました。

「小さい子もいるし、部屋に入りきらないのよ。いちいち言ってこないで」

事情は分かりますが、共用廊下はほかの住人も通る場所です。私はそれ以上言い返せず、自分の部屋へ戻りました。

ところが翌日から、収集日でもないのに、生ゴミの袋まで隣の扉の横に置かれるようになったのです。

暑い時期だったため、廊下を通るたびに嫌なにおいがしました。

困り果てた私は管理会社に相談し、共用部分への私物の放置やゴミ出しのマナーについて、全戸に注意書きを配ってもらいました。

しかし、その翌日。隣の奥さんは注意書きを指先でつまみ、私に聞こえる声で言いました。

「こんな紙を配ったって、うちは困らないから」

結局、荷物もゴミもほとんど減りません。それどころか、廊下で会っても挨拶を返してもらえなくなりました。

消防設備の点検で明らかになった問題

それからしばらくして、マンションの消防設備の定期点検がありました。

自分の部屋の前で点検の順番を待っていた私は、作業服姿の作業員が隣の玄関前で足を止めるのを見ました。

作業員は廊下に並んだ荷物をカメラで撮影すると、一緒にいた管理会社の担当者と隣のインターホンを押しました。

出てきた奥さんに、作業員が声をかけます。

「こちらの廊下は、火事のときに避難するための通路でもあるんです。荷物があると危ないので、片付けていただけますか」

奥さんは困った顔で答えました。

「でも、部屋に入りきらないんですよ。子どもの物も多くて…」

すると管理会社の担当者が、クリップボードを開きました。

そこには、これまでの巡回時に撮影された廊下の写真が挟まれていました。

「お困りなのは分かります。ただ、玄関の前も共用部分です。管理規約でも、私物を置くことは禁止されています」

担当者は写真を示しながら、落ち着いた声で続けました。

「以前からこの状態が続いていることも確認しています。本日中に、お部屋の中へ移してください」

「今日中ですか…?」

「はい。改善されない場合は、理事会で対応を検討することになります」

奥さんは何か言いかけましたが、それ以上は何も言いませんでした。

廊下の突き当たりでは、年配の住人が扉を少し開けて、こちらを見ていました。

奥さんはうつむいたまま、小さくうなずいて扉を閉めました。

その日の夕方、私が廊下を通ると、隣の玄関前にあった荷物は一つ残らずなくなっていました。

数日後には、理事会名義の注意書面が隣の家へ送られたことも、管理会社の担当者から聞きました。

それ以降、生ゴミの袋も収集日以外には見かけなくなりました。

今では、廊下を通るたびに体を横にする必要もありません。

何度伝えても変わらなかったことが、管理会社による正式な注意をきっかけに改善されたのです。

特別なことを望んでいたわけではありません。ただ、誰もが安心して通れる廊下に戻ったことが、何よりうれしく感じられました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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