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アラン・デュカスと乾杯! 狐野扶実子によるプライベートディナー体験記。

  • 2026.10.14

10月18日まで開催中の「ダイナースクラブ フランスレストランウィーク 2026」。16年間続くこちらのイベント、毎年錚々たるシェフ&レストランが参加し、特別価格で食べられるメニューもあるのでグルマンにはたまらない内容。毎年「今年は気になっていたこのレストランに行ってみようかな」など参加店リストを見ながらワクワクしていた。

アラン・デュカスシェフも一緒に「Santé(サンテ)!」。

さまざまな特別イベントが開催されるなか、9月には「ラ ターブル ド フミコ La Table de Fumiko」と題し、アンダーズ 東京のキッチンテーブルにてエクスクルーシブな会が。初めて狐野扶実子シェフの料理をいただくことに!

日本のフレンチを見つめ続けてきたアラン・デュカスも参加し、狐野シェフとのエピソードを語りつつ、参加者と一緒に乾杯、華やかな幕開けとなった。

狐野シェフは、パリのル・コルドン・ブルーを首席で卒業、3ツ星のアルページュでスーシェフを務めるなどさまざまな現場を体験。現在はニューヨークを拠点に、世界各国で活躍。

テーマは「サステナブル・フレンチ」。そう聞くと、では肉はいいの?などいろいろな視点があるが、狐野シェフは「私にとってのサステナブルとは、旬を大切にすること。その時期においしいものを、その時期においしくいただくこと」と話す。

「ラ ターブル ド フミコ La Table de Fumiko」は9品のコース構成。最初に供された「タルトレット」。「メゾン マム」とのシャンパーニュペアリングも展開。

最初の一品は「タルトレット」。ひとつはサワークリームとメープルシロップが、もうひとつはラディッシュとフランボワーズがのっている。フランスではラディッシュにバターをつけて食べる「ラディ・オ・ブール」がおつまみの定番。狐野シェフのツイストにより、定番のおつまみが上質なシャンパーニュにもしっとり寄り添うアミューズブーシュに昇華。

3品めの「白マイタケのヴルーテ 栗 バターナッツ」。合わせたのはマムのプレステージキュヴェ、「RSRV 4.5」

ポタージュ感覚でいただける「白マイタケのヴルーテ 栗 バターナッツ」は、狐野シェフが大切にする“旬”、秋を感じさせてくれるひと皿。滋味深いマイタケのフレーバーに、滑らかなバターナッツ、ほっくりとした栗の食感が加わる。

ペアリングはすべてシャンパーニュ、メゾン マムで一貫。「RSRV 4.5」は5つのグラン・クリュをアッサンブラージュし、最低4年間熟成させた特別な一本。シャンパーニュの余韻が秋の味覚に重なり合う。

北海道産の赤身肉をメインにした「キタウシリ牛のロースト」。ペアリングはメゾン マム「RSRV ロゼ フジタ」

メインの肉料理は、キタウシリ牛という初めて耳にする北海道のブランド牛を使用。噛み締めるとじわっと旨味があふれだす。鉄分感じる赤身肉には、いつもならボルドーなど骨格のしっかりとした赤ワインが欲しくなるが、「RSRV ロゼ フジタ」がしっかりと受け止める。藤田嗣治にオマージュを捧げたこちらのシャンパーニュ、力強い味わいと赤〜黒系ベリーの香りが魅力。コースを通して4種のメゾン マムが提供されたが、そのどれもが、主張がありながらも料理を引き立ててくれた。

白眉は、ガルニチュールとして添えられた野菜のひと皿。走り、盛り、名残り、とタイトルが付けられているようにそれぞれの旬を切り取った逸品だ。カブは歯を立てるとみずみずしさが口いっぱいに広がり、ニンジンはじんわり甘く、インゲンはシャッキリ感を絶妙に残している。野菜料理がスペシャリテのアルページュでも活躍し、旬を大切にする孤野シェフならではの逸品で、まさに真骨頂と言える。

旬のものを、おいしくいただくことーー冒頭、孤野シェフが語っていた彼女のエスプリに繋がっていることを実感した。

特別な体験を通して、食とあらためて向き合う。現在開催中の「ダイナースクラブ フランスレストランウィーク 2026」を機会に、さらに深掘りしたくなるエクスクルーシブなディナーとなった。

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