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マチナカ広告は、今の空気を映すミラーだ。街歩きしながら観察したい街頭広告6選

  • 2026.10.15

東京という街とそこに息づくもの、こと、場所を愛してやまない人たちがいる。飲食をはじめカルチャーやエンタメ、さらに建築や公共物に都市の風景まで、マニアが極私的に案内する東京偏愛スポット。今回は、ビズパ「アドクロ」編集長・加藤誠也さんに話を聞いた。

photo: iStock / text: Seiya Kato / edit: Mo-Green

渋谷〈SHIBUYA109渋谷店〉外観、表参道交差点、六本木交差点
BRUTUS

マチナカ広告は、今の空気を映すミラーだ


教えてくれた人:加藤誠也(ビズパ「アドクロ」編集長)

かとう・せいや/食品メーカーで営業後、2019年にビズパ入社。広告・マーケティングメディア「アドクロ」のコンテンツ企画・制作を担当。


都内の喧騒の中、私は“広告”を求めて今日も歩き続けています。「広告巡礼」と名づけたこの日課も、気がつけば5年目に突入。大型ビジョンが連続する交差点から、一本裏通りにひっそりと佇む看板まで、あらゆる広告を発見するたびに胸が高鳴ります。

大切にしているのは、現地まで足を運び、自分の目で広告を確かめること。写真を撮るだけでなく、その広告がどんな場所で掲載され、人々がどんなふうに反応しているかを肌で感じるためです。

例えば、渋谷スクランブル交差点のようにトレンド最前線が集まる場所では、今話題のタレントを起用した広告が数多く出ますが、広告だけでなく「どういった方(ファン)が興味を示しているのか」まで気にします。……もしかしたら、自分が知らなかったことを知ること自体に、喜びを感じているのかもしれません。

5年やり続けて感じているのは、場所によって広告はまるで違うということ。例えば、同じ「富裕層」がテーマでも、ブランド広告が目立つ表参道交差点と、きらびやかなビル看板や高額商材の広告が並ぶ六本木交差点では、まるで別世界を覗いているような感覚があります。

今回ご紹介するのは、そんな都内各所の「広告巡礼」で私が高頻度で訪れるスポットや、お気に入りの場所たち。広告は、ただの宣伝媒体にとどまらず、街の“今”を映し出す鏡でもあります。もし街歩きをする機会があれば、ぜひ広告を都市の風景の一部として眺めてみてください。

渋谷スクランブル交差点前
渋谷スクランブル交差点前  「広告巡礼」には欠かせないスポットの一つ。大型ビジョン、看板、フラッグ、アドトラックなど、多様な広告が集まる広告のテーマパークのようなエリア。最新のトレンドを反映した広告が多く掲出され、何度足を運んでも訪れるたびに新しい広告が見られるのが特徴。
渋谷〈SHIBUYA109渋谷店〉外観
SHIBUYA109渋谷店前交差点  SHIBUYA109渋谷店前にある交差点で、最新トレンドを押さえる意味では外せないスポット。特に、109のシンボリックなシリンダーに掲載される広告は“その時”を象徴するタレントを起用したりと話題性を反映した内容が多く、超重要ポイント。駅前とはまた違う雰囲気を味わえる。
表参道交差点
表参道交差点  高価格帯ブランドなどの広告が多いエリア。360度見渡す限り広告があって、特にドライバーを意識したであろう、ビル看板の設置数が多い点が特徴的で独特な雰囲気を醸し出すスポット。高級車もよく走っているのを見かける。最近は近くにあるボックス型サイネージを用いた、立体的な演出の広告も出現。
神宮前交差点
神宮前交差点  広告の出稿傾向は表参道と渋谷を足して2で割ったようなイメージ。ほかの場所と比較して、ビジネスよりも観光や遊びに来た若者が多く行き交う場所で、特にカルチャーやファッションをテーマにした広告が目立つ。トレンド感と高級感を両立したコンテンツが印象的。個性が光る一味違う広告を楽しめる。
神宮前5丁目交差点
神宮前5丁目交差点付近  神宮前5丁目交差点から1本入ったところに、“電柱”広告がものすごい数設置された通りがある。下町のような雰囲気もあり、表参道のブティックやブランド店舗が並んだ、あの独特な雰囲気とは全く異なる。設置された広告自体は頻繁に変わらないが、つい見に行きたくなる。
六本木交差点
六本木交差点  比較的富裕層をターゲットにした広告が多く見られるエリア。高額商材や資産運用、投資関連の広告が目立ち、街の雰囲気に合わせた出稿傾向があるのが特徴。バブル期を思わせる華やかさもあり、直近では美容整形やFXの広告が多く確認される。時代ごとのトレンドを反映している。
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