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たこの支出 12月が1年の山になるのは10地方中5地方

  • 2026.10.13

二人以上の世帯の家計調査で、たこへの支出を地方ごとに2022〜2025年の4年分足すと、12月が1年で最も多い月になったのは北海道・東北・関東・北陸・東海の5地方でした。近畿から沖縄までの5地方は7月か8月が最多です。1年の額がほぼ同じ北海道地方と四国地方でも、12月は2.39倍の差でした。

二人以上の世帯(単身世帯は含まない)がたこに払った額を、総務省の家計調査の地方別の表で月ごとにたどると、年末に1年の山が来る地方と、夏のほうが高い地方がありました。
2022〜2025年の4年分を足すと、12月が1年で最も多い月になったのは、10の地方のうち北海道・東北・関東・北陸・東海の5つです。近畿・中国・四国・九州・沖縄の5つは、7月か8月が最多でした。
4年合計では、11月より12月の支出が多いことは10地方のどこでも同じです(年ごとでは、2022年の沖縄地方〈12月37円・11月40円〉、2023年の四国地方〈58円・71円〉、2024年の四国地方〈82円・87円〉は12月のほうが少ない額でした)。違うのは、その増え方の大きさでした。

北海道から東海までの5地方 4年とも12月が1年の最多

家計調査の月ごとの表(第4-1表)には、全国を10に分けた「地方」の列があります。統計局の「標本設計の概要」に載る地方区分では、関東地方に山梨県・長野県が、北陸地方に新潟県が入ります。
この表で二人以上の世帯のたこへの支出を見ると、北海道・東北・関東・北陸・東海の5地方は、2022〜2025年のどの年も12月が1年で最も多い月でした(5地方×4年の20のすべて)。
4年分を足した12月の額が1年に占める割合と、11月からの伸びは次のとおりです(編集部の計算)。
・北海道地方:12月の割合 20.2%・11月の3.31倍
・東北地方:12月の割合 15.8%・11月の1.99倍
・関東地方:12月の割合 16.9%・11月の2.47倍
・北陸地方:12月の割合 15.2%・11月の2.39倍
・東海地方:12月の割合 11.6%・11月の1.47倍
同じ5地方の中でも、北海道地方の伸びが目立ちます。1つの地方の1か月の集計世帯数は186〜1,891世帯です。

近畿から沖縄までの5地方 4年合計の最多は7月か8月

二人以上の世帯の支出を同じように4年分足すと、近畿地方は7月、中国・四国・九州・沖縄の4地方は8月が1年で最も多い月でした。12月の額を、7月と8月のうち多いほうの月の額と比べると、次のようになります(編集部の計算)。
・近畿地方:12月は7月の0.82倍
・中国地方:12月は8月の0.77倍
・四国地方:12月は8月の0.74倍
・九州地方:12月は8月の0.80倍
・沖縄地方:12月は8月の0.76倍
北海道から東海までの5地方では、同じ比が1.27〜2.57倍で、12月のほうが多い額でした。
年ごとに見ても、この5地方で12月が最多だったのは、2025年の四国地方と沖縄地方だけです(20のうち2)。
ただし4年分を足すと12月は11月より多く、11月の1.14〜1.48倍です。年末に買う動きはあっても、夏の額のほうが大きいということです。
総務省統計局の家計ミニトピックス「たこへの支出」(家計調査通信第497号・2015年7月)も、2012〜2014年の平均で全国は12月、近畿地方は7月の支出が最も多いと紹介し、半夏生(2015年は7月2日)について「半夏生に関して、全国には様々な風習がありますが、中でも関西周辺ではこの日に蛸(たこ)を食べる習慣があるようです」と触れています。ここでの数字は、その後の2022〜2025年について、10地方すべての山の月を並べ直したものです。

1年の額はほぼ同じ 12月は北海道地方が四国地方の2.39倍

二人以上の世帯の支出を4年分足した額は、北海道地方が4,498円、四国地方が4,446円(1年あたり約1,125円と約1,112円)で、ほとんど差がありません。
ところが12月だけを比べると、北海道地方は907円、四国地方は379円で、2.39倍の開きがありました。北海道地方は12月の1か月に1年の20.2%が入り、四国地方は8.5%です。
1年の額がいちばん大きいのは近畿地方(5,740円)ですが、12月の額は513円で、北海道から東海までの5地方のどれよりも少ない額です。地方別の列は購入回数と支出金額だけで、購入量は載っていません。比べているのはお金の額です。

全国では12月が11月の約2倍 1回の支払いが他の月より大きい

全国の二人以上の世帯で見ると、12月のたこへの支出は146〜156円で、4年とも1年で最も多い月でした。11月の1.95〜2.03倍、1年の合計の13.2〜13.7%にあたります。
一方で、購入世帯数(1万世帯あたりの値を百分率に直したもの。その月に1回でもたこを買った世帯の割合)は、11月より増えるものの、7月と同じくらいか、年によってはやや低い割合です。
・2022年:7月 19.1%/11月 12.4%/12月 16.9%
・2023年:7月 19.1%/11月 12.7%/12月 16.8%
・2024年:7月 16.7%/11月 12.5%/12月 16.7%
・2025年:7月 15.6%/11月 11.2%/12月 16.7%
この割合が12月に1年で最も高かったのは2025年だけで、2022・2023年は7月、2024年は6月のほうが高い割合でした。
差が出るのは1回あたりの額です。支出金額を購入回数(100世帯あたりの回数)で割ると、12月は1回643〜700円で、1〜11月の415〜510円を4年とも上回りました(公表値どうしの割り算で、編集部の計算です)。7月と比べると1.42〜1.53倍です。
全国の日別の表(第6-16表)では、1年でたこへの支出が最も多い2日は、4年とも12月30日と31日でした。
なお、家計調査の品目「たこ」には、いいだこ・まだこ(ゆでたものを含む)が入り、酢だこや味付けしたたこは「魚介の漬物」として別に数えられています。

よくある質問

同じ地方の市なら、どこも同じ月が山になりますか

都市別の表(都道府県庁所在市と政令指定都市の52市〈東京都区部を含む〉)で4年分を足すと、12月が最多の市は24市でした。北海道から東海までの5地方にある27市では21市、近畿から沖縄までの5地方にある25市では3市(大津市・長崎市・北九州市)です。
北海道から東海までの5地方でも、秋田市・福島市・富山市・金沢市・津市・浜松市は12月以外の月が最多でした。1つの市の1か月の集計世帯数は66〜317世帯と地方より小さく、市の値は年ごとに動きやすいので、傾向は地方の値で見ています。

買う世帯の割合が7月と同じくらいなのに、12月の支出が多いのはなぜですか

家計調査からわかるのは、12月は1回あたりの支出が大きいところまでです。量を多く買ったのか、値段の高いものを選んだのかは、1回あたりの額だけでは分けられません。何に使ったのかを示す項目も、家計調査にはありません。

まとめ 年末のたこは地方で山の高さが違う

・二人以上の世帯の家計調査(2022〜2025年)で、12月が1年の最多になるのは北海道・東北・関東・北陸・東海の5地方
・近畿から沖縄までの5地方は、4年合計で7月か8月が最多。4年合計では12月も11月より多い
・1年の額がほぼ同じ北海道地方と四国地方で、12月の額は2.39倍の差
・全国の12月は11月の約2倍。買う世帯の割合は7月と同じくらいかやや低く、1回あたりの額が大きい

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