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さといもの支出 山形市・松山市は全国より3か月早く山

  • 2026.10.12

家計調査(二人以上の世帯)で、さといもへの支出が1年で最も多い月を52市について2022〜2025年で比べました。4年続けて同じ月だったのは29市。25市は12月でしたが、山形市と松山市は9月、盛岡市と秋田市は10月で、全国の12月より早い山でした。

二人以上の世帯(単身世帯は入らない)がさといもに使った額を市ごとに比べると、山形市と松山市は2022〜2025年のどの年も9月が1年の最多でした。都道府県庁所在市と政令指定都市の52市のうち、4年続けて同じ月が山だったのは29市で、25市は12月、盛岡市と秋田市は10月です。数字は総務省の家計調査の月ごとの値から集計しました。
全国の値では4年とも12月が1年の最多で、9月の支出は同じ年の12月の3割強〜5割強です。同じさといもでも、町によって1年の山が2〜3か月ずれています。

9月に山が来る山形市・松山市 10月の盛岡市・秋田市

二人以上の世帯の1世帯あたりの支出金額を市ごとに見て、その年の12か月で最も多い月を「山の月」としました(編集部の決め方)。52市のうち、4年のどの年も9月が山だったのが山形市と松山市、10月が山だったのが盛岡市と秋田市です。
・山形市(9月):2022年513円、2023年454円、2024年479円、2025年423円
・松山市(9月):2022年150円、2023年179円、2024年185円、2025年187円
・盛岡市(10月):2022年154円、2023年383円、2024年193円、2025年254円
・秋田市(10月):2022年146円、2023年134円、2024年139円、2025年129円
仙台市と福島市も4年のうち3年は10月が山で、残りの1年は12月でした。
市ごとの表には、支出金額のほかに「100世帯あたりの購入回数」も載っています。回数で数え直しても、山形市は4年とも9月、盛岡市と秋田市は4年とも10月が最多でした。松山市は2022年だけ10月が9月を上回り(10月53回・9月48回)、ほかの3年は9月が最多です。
家計調査の品目「さといも」には、八つ頭(親芋)、セレベス(赤芽芋 えび芋)、京芋も含まれます。

52市のうち25市は12月が山 全国も4つの数字がそろって12月

二人以上の世帯の支出で4年とも12月が山だった25市は、札幌市から那覇市まで、関東・近畿・九州の市を広く含みます。東京都区部・新潟市・京都市・熊本市などがこの中にあります。
全国の値では、支出金額・購入数量・100世帯あたりの購入回数・買った世帯の割合の4つが、4年とも12月に1年の最多でした。その月にさといもを買った世帯の割合は、12月が30.7〜31.9%、9月が13.0〜19.4%です。12月の支出は1年の支出の20.3〜23.3%にあたります。
札幌市も12月が山の市ですが、形はほかの市と違いました。12月の支出が4年とも173〜226円あるのに対し、9月は0〜15円で、9・10月の2か月を足しても1年の7.4%(4年の合計で計算)にとどまります。

9・10月の2か月で1年の4割前後から5割弱 全国は2割台

二人以上の世帯の支出金額を4年分足し、そのうち9月と10月の分が何%かを市ごとに計算しました(統計表に無い編集部の計算です)。
・盛岡市:49.7%
・山形市:43.6%
・秋田市:39.2%
・松山市:38.9%
・全国:23.9%
盛岡市は1年に使う額のおよそ半分が9・10月に集まり、全国の23.9%の2倍を超えます。5位以下は高知市33.0%、福島市32.7%、仙台市32.6%と続きます。

山形市は8月から増える 8月の額が全国の12月を上回る

二人以上の世帯の山形市の支出は、7月から8月にかけて大きく増えます。8月の支出(2022年296円、2023年191円、2024年303円、2025年221円)は、4年とも全国の12月(2022年150円、2023年162円、2024年173円、2025年182円)を上回りました。
9月は全国の9月の6.22〜7.17倍です。10月と11月も4年とも全国を上回りました。12月は2022年167円、2023年249円、2024年189円、2025年176円で、2025年は全国(182円)を下回っています。
農林水産省の「うちの郷土料理」は、山形県の芋煮について「「芋煮」は里芋の収穫期の秋から冬によく食べられている郷土料理の一つ。」と紹介しています。同じ「うちの郷土料理」には、愛媛県の「いもたき」も、秋の河川敷で大勢が囲む鍋として載っています。ただ、家計調査は何を買っていくら払ったかの集計で、何の料理に使ったかまではわかりません。支出の山と行事の関係は、この統計からは言えません。

よくある質問

1つの市の数字は、何世帯の家計簿から出ていますか

2022〜2025年の各月で、山形市・盛岡市・秋田市は88〜96世帯、松山市は80〜94世帯でした(統計表の「集計世帯数」)。東京都区部を除く51市の範囲では66〜151世帯で、東京都区部は272〜317世帯、全国は7,147〜7,391世帯です。
1つの市の1か月の値は少ない世帯から出ていて、何世帯かの買い物で大きく動くことがあります。この記事では、1回だけの山ではなく、4年続けて同じ月が山になったかどうかで市を分けました。

山の月が年によって変わる市は、いくつありますか

52市から4年続けて同じ月が山だった29市を除いた23市は、年によって山の月が変わりました。仙台市・福島市は4年のうち3年が10月で、残りの1年が12月でした。富山市は10月と11月、名古屋市は9月・1月・10月・11月と山が動き、この2市は4年のどの年も12月が山になっていません。

まとめ 4年そろって山が同じ月だった29市

二人以上の世帯のさといもの支出を52市で比べると、4年続けて同じ月が山だった29市のうち、25市が12月、山形市・松山市が9月、盛岡市・秋田市が10月でした。
9月・10月が山の4市では、この2か月で1年の支出の38.9〜49.7%を使っています(全国は23.9%)。全国の数字だけを見ると12月の野菜に見えるさといもも、東北の市と松山市では秋の2か月に支出が集まっていました。

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