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【漫画】「払えないなら、出て行けばいい」8年住む借家の家賃を急に2万円上げる大家が、私の通した部屋で頭を下げた

  • 2026.10.14
【漫画】「払えないなら、出て行けばいい」8年住む借家の家賃を急に2万円上げる大家が、私の通した部屋で頭を下げた

突然の値上げ

8年住む借家に、大家さんが家賃の値上げを告げに来ました

この借家に住んで8年になります。夫は去年の春から単身赴任中で、今は小学生の息子と2人です。大家さんは、歩いて5分の所に住む60代後半の男性です。

ある平日の昼、その大家さんが前触れもなく玄関に来て、用件だけを告げました。

「来月から家賃は2万円上げる」

「急に2万円も…?」

8年間、支払いが遅れたことは一度もありません。毎月の家計を思うと、すぐにうなずける額ではありませんでした。

大家さんは、台風のあとも全部直させたと胸を張りました

大家さんは胸を張り、あごを上げて私を見下ろしました。

「台風のあとも、全部直させた」

去年の秋の大きな台風のあとも、言われた所はすぐ業者に直させたと言います。

「わしがこの目で確かめたんだ」

こんなに手入れの行き届いた家は、この辺りにはない。相場なら、もっと取ってもいいくらいだ。

全部、という言葉に、私は思わず口を開きかけました。

出て行けばいいと突き放され、私はそれ以上言えずに見送りました

けれど、大家さんは手を振って私を遮りました。

「払えないなら、出て行けばいい」

「子どもの学校もあるんです…」

息子は今の学校が大好きで、引っ越しの費用もすぐには用意できません。

借りたい人はいくらでもいる。

大家さんはそう言い捨てて背を向け、門の外へ出ていきました。

私は玄関に立ったまま、言い返す言葉をひとつも口にできませんでした。

数日後の玄関で

数日後の雨上がりの夕方、大家さんがまた返事を聞きに来ました

数日後、雨上がりの夕方に、大家さんがまた玄関に来ました。腕を組み、返事を待つまでもないという顔です。

「直した家だ、文句はないな?」

電話で言っても、また聞き流されるだけ。見てもらうしかない、と決めていました。

私は小さく息を吸い、大家さんの目を見ました。

「見ていただきたい部屋があります」

けげんな顔の大家さんを家に上げ、私は廊下の奥へ案内しました。

寝室の天井には、去年の台風の雨じみが広がっていました

寝室の戸を開けると、天井の隅から壁へ、大きな茶色の雨じみが広がっていました。

その下の畳の青いバケツには、今朝の雨水がたまっていました。

「この前の台風の雨漏りです」

台風のあと、私は3回電話で修理をお願いしました。

そのたびに業者に言っておくと言われ、誰も来ないまま1年。夫のいない家で、近所の大家さんともめるのが怖くて、強くは言えずにいました。

大家さんがこの部屋に入るのは、今日が初めてです。

大家さんは雨じみを見上げ、口ごもりました。

「業者には、言ったんだが…」

「この目で確かめたと言いましたよね?」

大家さんは言い返せず、私に深く頭を下げました

大家さんは何か言いかけて、口を閉じました。

やがて私に向き直り、深く頭を下げて言いました。

「すまん。家賃は、今のままでいい」

「それなら、ここを直してください」

大家さんは、明日にも業者を連れてくると約束して帰りました。

借りたい人はいくらでもいると言い捨てた勢いは、もうどこにもありません。


※本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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