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「お隣の方、感じがいい人だね」そう思っていた。だが、隣人の何気ない一言に私が戸惑った瞬間

  • 2026.10.13

玄関のすぐ横にある、隣の家の窓

私は夫と小学生の子どもと、貸し家に住んでいます。

同じ形の家が狭い間隔で並んでいて、うちの玄関を開けると、すぐ横に隣の家の窓が見えます。

そこに住んでいるのは、60代くらいの女性です。

隣の窓は、私が出入りする朝も夜も、たいてい開いています。

女性もよく窓際にいて、目が合うと笑顔で挨拶してくれました。

「おはようございます」

「おはよう。行ってらっしゃい」

最初はそれだけでした。

風通しのいい場所が好きなのだろうと思っていましたし、夫にも「お隣の方、感じがいい人だね」と話していたほどです。

ところが、ある朝のことでした。

仕事の予定が変わり、いつもより30分遅い午前8時に家を出ました。

すると、窓際にいた女性が私を見て、いつもの笑顔で言ったのです。

「今日は8時なのね、きのうは7時半だったのに」

「えっ…あ、そうですね。今日は少し遅くて」

思わず言葉に詰まりました。確かに前日は7時半に出ています。どちらも時計を確認していたので、間違いありません。

「そうなの。気をつけてね」

女性は何事もなかったように笑っていました。

たまたま覚えていただけかもしれません。

それでも、出勤する時間まで見られていたのかと思うと、少し落ち着かない気持ちになりました。

「きのうのお客さん、2時間いたわね」

それからというもの、女性は挨拶のあとに、私の家のことを話すようになりました。

友人が遊びに来た翌朝には、こんなことを言われました。

「きのうのお客さん、2時間いたわね」

「ああ……そうですね。たぶん、そのくらいです」

友人が何時に帰ったか、私自身は細かく覚えていませんでした。

でも、思い返してみると確かにそのくらいだったのです。

また別の日には、私より先に家を出た子どものことを話し始めました。

「お子さん、今日は体操の服なのね」

「ええ、そうなんです」

笑顔で答えながらも、胸のあたりがざわつきました。

出勤時間だけでなく、友人の滞在時間も、子どもの服装も知っているのです。

もちろん、隣同士なら自然と目に入ることもあるでしょう。

女性が怒ったり、嫌なことを言ったりしたわけでもありません。

それでも、どうしてそこまで覚えているのだろうと思わずにはいられませんでした。

その晩、夫に話してみました。

「お隣の人ね、うちのことを本当によく見てるみたいなの」

「そうなの?」

「私が家を出る時間とか、友達が何時間いたかとか。子どもの服まで覚えてるのよ」

夫は少し考えてから言いました。

「でも、悪気はないんじゃない?何かされたわけじゃないんでしょ?」

「うん……そうなんだけどね」

確かに、具体的な迷惑行為を受けたわけではありません。大家さんに相談するほどのことなのかも分からず、結局、窓に面した部屋のカーテンを厚いものに替えただけでした。

大雨の朝も、窓は開いていた

それからも私たちは、同じ家で暮らしています。

そして今朝は、ひどい雨でした。

さすがに今日は窓を閉めているだろう。そう思いながら、傘立てから、めったに使わない青い傘を取り出しました。

玄関のドアをそっと開けると、隣の窓は今日も開いていました。

雨が吹き込むなか、女性はいつものように窓際にいます。

私と目が合うと、にこっと笑いました。

「あら、今日は青いほうの傘なのね」

「…おはようございます」

私はそれだけ返しました。

青い傘をほとんど使わないことまで、知っているのでしょうか。

女性は相変わらず穏やかな笑顔です。

ただ、玄関を出るたびに見られているような感覚だけが、どうしても消えません。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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