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「3万円のニットだもん、縮んでも着ていく」子ども用の大きさになった服で出勤した私に、同僚が真顔で聞いた一言

  • 2026.10.13

初めてのボーナスで買った3万円のニット

1人暮らしを始めて3年目の冬、会社から初めてのボーナスが出ました。

私はその足で、以前から店先で眺めていた淡いピンクのニットを買いに行きました。

値段は3万円。何度も迷いましたが、せっかくのボーナスだからと、自分へのごほうびにしたのです。

その夜、うれしくて母に電話をかけました。

買ったニットの話をすると、母が少し心配そうに言いました。

「あんた、ニットはちゃんと手洗いしなさいよ。洗濯表示も見てね」

「大丈夫だって。うちの洗濯機、乾燥まで全部やってくれるんだから」

1人暮らしを始めてから、タオルもシャツも靴下も、まとめてドラム式の洗濯乾燥機に入れていました。

それで困ったことは一度もありません。

母の心配を少し大げさに感じて、私は聞き流してしまいました。

ところが週末、その自信はあっさり崩れました。

ほかの洗濯物と一緒にニットを入れ、いつものように乾燥まで終わらせたのです。

洗濯機のふたを開けた瞬間、思わず声が出ました。

「えっ…うそでしょ?」

取り出したニットは、まるで子ども用の服のように小さくなっていたのです。

慌てて着てみると、生地が伸びるので何とか頭と腕は通りました。

でも、袖は手首のずっと上で止まり、丈もズボンのウエストまで届きません。

鏡に映る自分を見て、しばらく言葉が出ませんでした。

母の言うことを聞いておけばよかった。そう思っても、もう元には戻りません。

それでも、買ったばかりのニットを諦めるのは悔しくて、私は鏡に向かってつぶやきました。

「3万円のニットだもん、縮んでも着ていく」

「どこで買ったの?」先輩に聞かれて困った私

月曜日、私はそのニットの上からジャケットを羽織って出勤しました。

席に着いても、なかなかジャケットを脱ぐ勇気が出ません。

やっぱり変に見えるだろうか。笑われたらどうしよう。

それでも、ずっと着たままでいるわけにもいかず、思い切って脱ぎました。

すると、ちょうど通りかかった30代の先輩が足を止めたのです。

社内でもおしゃれで知られている先輩でした。

「あれ、そのニットかわいいね!どこで買ったの?」

「えっ? あ、えっと…」

「その短い丈、いいね。袖も短めで、今っぽい感じ」

まさか褒められるとは思っていなかった私は、どう答えればいいのか分かりませんでした。

すると、その会話が聞こえたのか、近くの席にいた同僚2人まで立ち上がってやって来ました。

「ほんとだ、かわいい!」

「ねえ、どこのお店?私も気になる」

3人が私の返事を待っています。

さすがに、このまま黙っているわけにはいきません。

私は小さな声で答えました。

「…乾燥機です」

「えっ?」

「あの、洗ったら縮んじゃって…。本当はもっと大きかったんです」

一瞬の沈黙のあと、先輩が吹き出しました。

「あはは!そういうことだったの!?」

同僚2人もつられて笑い出し、3人の笑い声が事務所に響きました。

恥ずかしくて顔が熱くなりましたが、私もおかしくなって、ジャケットを抱えたまま一緒に笑ってしまいました。

ところが、話はそれで終わりませんでした。

次の週、先輩が私の席にやって来たのです。仕事の相談でもあるのかと思ったら、真顔でこう聞かれました。

「そういえば、あのニットさ。乾燥機で何分回したの?」

「えっ、何分って…?」

冗談かと思って先輩の顔を見ましたが、どうやら本気で聞いているようでした。

私は乾燥時間など気にしていなかったので、首を横に振ることしかできませんでした。

まさか洗濯の失敗を、そんなふうに聞かれる日が来るとは思いもしませんでした。

あの日以来、私はどんな服でも、洗濯機に入れる前に洗濯表示を3回読むようになりました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた20代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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