1. トップ
  2. エピソード
  3. 「ママ、それ本気?わざとやってる?」家じゅう探しても見つからないメガネ。子どもたちが笑い始めた理由

「ママ、それ本気?わざとやってる?」家じゅう探しても見つからないメガネ。子どもたちが笑い始めた理由

  • 2026.10.13

読みかけの本と、消えたメガネ

子どもたちが夕飯を食べ終え、居間でテレビを見ていた夜のことです。

私は片づけを済ませ、ようやく自分の時間ができたので、読みかけの本を開こうとしました。

ところが、本を読むときに使っているメガネが見当たりません。

「あれ?メガネどこ行った?」

最近、少し物忘れが増えた気がしていましたが、今回はどこで使ったか、はっきり覚えていました。

夕飯の前、居間で料理の本を見ていたのです。

「さっきまで部屋にあったのに…」

私はまず台所へ向かいました。

流しのまわり、冷蔵庫の上、食器棚の中。思いつく場所を片っ端から確認します。

それでも見つからず、洗面所の棚や寝室の枕元まで探しました。最後には、かばんの中身まで全部出してしまいました。

「おかしいなあ。絶対どこかにあるはずなんだけど」

居間に戻り、テレビを見ている子どもたちに声をかけました。

「ねえ、誰かママのメガネ見なかった?」

中学生の娘と小学生の息子は、床に座ったままテレビに夢中です。

「見てなーい」

二人とも、こちらを振り向きもしません。

「もう、ちょっとくらい一緒に探してよ……」

そうぼやきながら、私は居間をぐるぐる歩き回りました。

ソファの前で笑い始めた子どもたち

残るはソファくらいです。

私はソファの前にしゃがみ込み、クッションを一つずつ持ち上げて、すき間をのぞきました。

「メガネ、メガネ…どこ行っちゃったのよ」

すると、背後から小さな笑い声が聞こえてきました。

振り返ると、いつの間にか娘と息子が立っていて、口を押さえながら笑っています。

「ちょっと、何がおかしいの?」

娘は笑いをこらえながら、私に聞きました。

「ママ、それ本気?わざとやってる?」

「え? 何が?本気に決まってるでしょ。こっちは必死なんだから!」

すると息子が、とうとう我慢できなくなった様子で言いました。

「ママ、下じゃなくて上だよ!」

「上?何が?」

私は思わず天井を見上げました。

でも、そこには照明があるだけです。

「え、何?どこにあるの?」

その反応がおかしかったのか、二人はとうとうラグの上に転がって大笑い。

娘が涙を拭きながら、私の頭を指さしました。

「ママ!頭!頭の上!」

「……え?」

恐る恐る頭に手を伸ばすと、指先に見覚えのある硬い感触がありました。

メガネです。

ずっと私の頭の上にのっていたのです。

どうやら料理の本を見終えたとき、おでこに押し上げたまま忘れていたようでした。

「うそでしょ……。ずっとここにあったの?」

あれだけ家じゅうを探して、かばんの中身まで出したのに、最初から自分で持っていたなんて。

恥ずかしくて顔が熱くなりましたが、二人の笑い声を聞いているうちに、私までおかしくなってきました。

「もう!知ってたなら早く教えてよ!」

そう言いながら、私もソファにつかまって大笑いしました。

そして翌朝、洗面所の鏡を見ると、小さな紙が貼ってありました。

「メガネをさがすときは、まず頭の上」

紙のすみには、頭にメガネをのせた私の似顔絵まで描かれています。

それを見た瞬間、昨夜のことを思い出して、また笑ってしまいました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ