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「うちはもう1つ上のクラスよ」進級できない娘を笑われ続けた私が、発表会で思わず涙をこらえた理由

  • 2026.10.12

「まだ続けてるの?」と笑うママ友

小学4年生の娘は、1年生の春からダンス教室に通っています。

振り付けを覚えるのはゆっくりで、ずっと同じクラスのまま。

それでも娘はダンスが大好きで、毎週楽しそうに通っていました。

同じ小学校のママ友も、子どもをその教室に通わせています。

その子が去年、上のクラスに進級してから、会うたびにクラスの話をされるようになりました。

ある日、学校の行事が終わったあと、校門の前で顔を合わせたときのことです。

娘がレッスン用のかばんを肩にかけて私の隣に立っていると、ママ友が声をかけてきました。

「まだその習い事続けてるの?うちはもう1つ上のクラスよ」

「うん。本人が楽しいって言ってるからね」

「ふうん。まあ、楽しいならいいけどね」

ママ友は鼻で笑いました。隣では娘が黙ったまま、私の手をぎゅっと握り直しています。

それからも、顔を合わせるたびに似たような話が続きました。

「うちは毎日練習させてるの。やっぱり家でもやらないとね」

「おたくの子は、のんびりしてるわよね」

私は曖昧に笑ってやり過ごしていましたが、内心は穏やかではありませんでした。

さらに、娘と同じクラスの別のお母さんから、気になる話を聞きました。

「ちょっと言いにくいんだけど…。あの人、ほかのお母さんたちに、あなたの家はあんまり熱心じゃないって話してたよ」

「えっ、そんなこと言ってたの?」

「親がちゃんと見てあげないから、進級できないんだって…」

悔しくて、すぐには言葉が出ませんでした。

雨の日も送り迎えをしてきました。

何より、娘自身が楽しんでいるのに、どうしてそこまで言われなければならないのでしょう。

その夜は娘の寝顔を見ながら、なかなか眠れませんでした。

発表会で先生が伝えた言葉

そんな中、ダンス教室の発表会が市の小さなホールで開かれました。

私は客席の前のほうで、例の話を教えてくれたお母さんと隣同士に座りました。ママ友は、私たちの1つ前の列にいます。

開演前、ママ友がわざわざ振り返って言いました。

「上のクラスの踊り、よく見ておくといいわよ」

「うん、楽しみにしてるね」

そう返しましたが、最後まで落ち着かない気持ちでした。

そして発表会の最後、先生がマイクを持って舞台に立ちました。

「今年は、特別な賞があります。1年生の春から今まで、一度も休まずに通ってくれた子です」

そこで呼ばれたのは、なんと娘の名前でした。

娘は少し驚いた顔で舞台に上がり、先生から賞状を受け取りました。

先生は客席に向かって、こう続けました。

「早く上のクラスに進むことも、もちろん立派です。でも、自分のペースで楽しみながら、ずっと続けてくれることも、とてもうれしいんです」

そして、娘のほうを見て微笑みました。

「毎週、本当によく頑張ったね。送り迎えをしてくださったお母さんにも、拍手をお願いします」

客席から拍手が起こりました。

私は胸がいっぱいになり、涙をこらえながら拍手をしました。

ふと前を見ると、ママ友は胸の前で拍手しかけた手を止め、気まずそうに横を向いていました。

そのとき、隣のお母さんが、前の席にも聞こえる声でぽつりと言いました。

「続けるって、すごいことなんだね」

私は小さくうなずきました。

ママ友の肩がぴくっと動きましたが、こちらを振り返ることはありませんでした。

閉会のあいさつが終わると、ママ友は子どもの手を引いて、すぐに会場を出ていきました。

舞台の上で賞状を受け取った娘の、うれしそうな顔が忘れられません。

上のクラスに進むことだけが、頑張った証しではない。

娘が好きなことを続けてきた時間を認めてもらえた。それが、私には何よりうれしかったのです。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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