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「やっぱり1人目を産んだところにしようかな」散々ほかの産院をけなしたママ友が、最後に言葉を詰まらせた理由

  • 2026.10.12

「どこで産んだ?」と聞かれて

平日の昼すぎ、幼稚園のお迎えまでの時間に、園の近くのカフェでママ友5人とお茶をしていました。

そのうちの1人は、2人目を妊娠中の30代くらいのママ友です。

まだ産院をどこにするか迷っているようで、私たちに聞き始めました。

「ねえ、みんなどこで産んだ?」

最初に聞かれたのは私でした。娘を産んだ病院の名前を答えると、ママ友はすぐに顔をしかめたのです。

「えー、その病院ってご飯まずそうなんだけど」

思いがけない言葉に、私は返事ができませんでした。

娘が生まれて、初めて腕に抱いた大切な場所です。

実際に利用したわけでもないのに、そんなふうに言われるとは思っていませんでした。

私はカップを両手で包んだまま、黙っていました。

ところが、ママ友の話はそれだけでは終わりません。

今度はほかの3人にも順番に産院を尋ね始めたのです。

「ああ、そこね。先生が怖いって有名じゃない?」

「えっ、そうなの?私はすごく丁寧に診てもらったよ」

「でも、それってたまたまじゃない?ちゃんと調べてから決めたほうがよかったんじゃない?」

別のママが産院を答えると、今度はこんなことを言いました。

「あそこは先生はいいけど、助産師さんがいまいちらしいよ」

どこかで見聞きしたという話ばかりで、実際に通ったママたちの言葉には耳を貸そうとしません。

最初は自分の経験を話していたママたちも、次第に口数が減っていきました。

せっかく楽しくお茶をしていたのに、テーブルには何とも言えない気まずさが漂っていました。

黙って聞いていたママの一言

ひと通り産院の話を聞き終えると、ママ友はアイスティーをひと口飲んで言いました。

「うーん、やっぱり1人目を産んだところにしようかな。ちょっと遠いけど、きれいだし、女医さんだし」

その言葉を聞いて、私は思わず顔を上げました。

それなら、最初からそうすればよかったのでは…。そう思いましたが、口には出せませんでした。

すると、それまでほかの人の話に口を挟まずにいた、30代後半くらいのママがカップを置きました。

普段からはっきりものを言う人です。

「それなら、そこにしたらいいんじゃない?でもさ、私たちが産んだ病院のこと、そんなに悪く言わなくてもよくない?」

穏やかな口調でしたが、言葉ははっきりしていました。

ほかのママたちも顔を見合わせ、うなずいていました。私も同じ気持ちでした。

言われたママ友は、一瞬きょとんとしたあと、顔を赤くしました。

「…いや、そんなつもりじゃなかったんだけど」

そう言ったきり、続く言葉はありませんでした。

ママ友は伝票を手に席を立ち、会計を済ませると、一人で先に店を出ていきました。

残った4人で、今度はそれぞれの産院のよかったところを話しました。

夜中に背中をさすってくれた助産師さんのことや、笑顔で送り出してくれた先生のこと。

話しているうちに、少しずついつもの空気に戻っていきました。

そして、私の番になったとき。

「ちなみに、うちの病院、ご飯おいしかったよ」

そう言うと、みんなが笑ってくれました。

産院を選ぶ基準は人それぞれです。

でも、誰かが大切な時間を過ごした場所を、よく知らないまま悪く言うのは違うと思います。

あのとき、代わりに気持ちを伝えてくれたママの一言が、今でも心に残っています。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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