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「ポイントカードも聞かないのか」レジで新人の私のミスを指摘し続けた常連男性。だが、チーフの言葉に口を閉じた瞬間

  • 2026.10.12
「ポイントカードも聞かないのか」レジで新人の私のミスを指摘し続けた常連男性。だが、チーフの言葉に口を閉じた瞬間

会計の最後まで黙っている常連客

スーパーでレジのアルバイトを始めて、まだ1週間のころです。

私の働く店では、会計の際にレジ袋とポイントカードについて確認する決まりがありました。

ところが、商品を通すだけで精いっぱいだった私は、どちらかを聞き忘れることがよくありました。

そんな私が苦手にしていたのが、夕方になると毎日のように来店する、60代くらいの常連の男性客です。

その日も男性は私のレジに並び、黙って手元を見ていました。

私が合計金額を伝えると、男性はにやりと笑ってレジ台を指さしました。

「おい、レジ袋のこと聞き忘れてるぞ」

「あっ、申し訳ありません!レジ袋はご入用ですか?」

「いるよ。そういうのは最初に聞くだろ」

確かに、確認を忘れたのは私のミスです。謝るしかありませんでした。

ところが、翌日も、その次の日も同じようなことが続きました。

男性は会計が終わる直前まで何も言わず、私が確認を忘れると、後ろの列を振り返ってから声を上げるのです。

「ポイントカードも聞かないのか。毎日来てる客に、いちいち言わせるなよ」

男性の言い分が間違っているわけではありません。

ただ、私が慌てるたびに笑ったような表情を浮かべるのが、どうしても気になりました。

やがて男性がかごを置くだけで、手が震えるようになりました。

焦れば焦るほどミスも増えてしまいます。

後ろのお客さんにも笑われている気がして、顔が熱くなることもありました。

ある日、休憩室で落ち込んでいると、女性のチーフが入ってきました。

「あのお客様、私が聞き忘れるまで待っているような気がして…。最近、レジに来られるだけで緊張するんです」

チーフは私の話を聞くと、落ち着いた声で言いました。

「そっか。それは緊張するよね。でも、まずは確認を忘れないようにしよう。明日は最初に両方聞いてみて。私も隣から見てるから」

隣のレジから来たチーフの一言

翌日の夕方、男性はまた私のレジにやってきました。

後ろには紺色の上着を着た男性と、かごを持った女性が並んでいます。

私は緊張しながらも、かごが置かれたところで声をかけました。

「レジ袋はご入用ですか?」

「ポイントカードはお持ちですか?」

男性はつまらなそうに鼻を鳴らすと、ポイントカードをレジ台に放るように置きました。

それでも私は、確認を忘れずに済んだことに少しほっとしていました。

ところが、お釣りを渡した直後です。

「おい、声が小さいぞ。新人ならもっと大きな声で言えよ」

突然声を張り上げられ、私は思わず身を縮めました。

そのとき、隣のレジにいたチーフが私の横に来ました。

「お客様、こちらのスタッフの声は私にも聞こえていましたよ」

男性が何か言おうとすると、チーフは穏やかな口調で続けました。

「接客について気になることがあれば、私におっしゃってください。スタッフへの指導は私がしますので」

男性は口を開きかけましたが、何も言いませんでした。

後ろに並んでいた2人が顔を見合わせ、小さく笑っています。

男性は耳まで赤くなると、袋をつかみ、誰とも目を合わせずに店を出ていきました。

チーフは私にだけ聞こえる声で言いました。

「大丈夫。ああいう言い方まで気にしなくていいからね。困ったら呼んで」

その言葉を聞いて、ようやく肩の力が抜けました。

それからも男性は来店しましたが、私のレジではほとんど口を開かなくなりました。

かごを置くとすぐに財布を出し、以前のように後ろのお客さんを振り返ることもありません。

もちろん、確認を忘れないようにするのは私の仕事です。それでも、必要以上に萎縮しなくていいのだと、チーフのおかげで思えるようになりました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた20代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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