1. トップ
  2. エピソード
  3. 「急いでるんだよ、俺の会計を先にしろ!」レジで高齢男性を押しのけた客。だが、店員さんが毅然と対応した結果

「急いでるんだよ、俺の会計を先にしろ!」レジで高齢男性を押しのけた客。だが、店員さんが毅然と対応した結果

  • 2026.10.12
「急いでるんだよ、俺の会計を先にしろ!」レジで高齢男性を押しのけた客。だが、店員さんが毅然と対応した結果

会計中のおじいさんを押しのけた男性

数か月前の昼、近所のドラッグストアで買い物をしていたときのことです。

開いているレジは1台だけ。20代くらいの女性店員さんが会計を担当していて、私もかごを持って列に並んでいました。

先頭にいたのは、つえをついた80代くらいのおじいさん。私はそこから2人後ろに並んでいました。

おじいさんがレジ台にかごを載せ、財布を取り出したときです。

棚の間から70代くらいの男性が早足で現れました。

腕時計を確認し、レジの列を見ると、不機嫌そうに舌打ちをしました。

そして、列の後ろに並ぶことなく、おじいさんの横からボトルと箱をレジ台に置いたのです。

「急いでるんだよ!俺の会計を先にしろ!」

突然の大声に、おじいさんは財布を持ったまま固まってしまいました。

「あの…私が先に並んでいたんですが……」

おじいさんがおそるおそる声をかけると、男性はさらに前へ出ようとしました。

「じいさんは時間あるだろ。俺は急いでるんだよ!」

男性は肩で押しのけるようにしてレジの正面へ割り込み、おじいさんの体が横によろけました。

私は思わず息をのみました。あまりに突然のことで、声をかけることもできません。

おじいさんも困った顔でつえを握り直し、一歩下がろうとしていました。

店員さんが男性の品物を端に寄せた理由

そのとき、店員さんが口を開きました。

「お客様、申し訳ありませんが、順番にご案内しています。こちらのお客様が先ですので」

そう言って、男性が置いた品物をレジ台の端へ寄せました。

「はあ?急いでるって言ってるだろ!」

男性が声を荒らげても、店員さんは落ち着いていました。

「恐れ入りますが、最後尾にお並びください」

「いや、だから…俺は時間がないんだって!」

すると、列の後ろから別のお客さんの声が聞こえました。

「みんなちゃんと並んでるんだからさ…」

ほかのお客さんも何人かうなずいていました。私も同じ気持ちでした。

男性は周囲を見回すと、顔を赤くしました。

「いや、俺はただ…」

それ以上は言い返さず、端に寄せられた品物をつかむと、ぶつぶつ言いながら列の後ろへ歩いていきました。

最後尾に並び直した男性

店員さんはおじいさんに向き直りました。

「大丈夫ですか?お待たせしてすみません」

「いえいえ…ありがとうございます。助かりました」

おじいさんはほっとしたように頭を下げ、無事に会計を済ませました。

そのころには列も長くなり、最後尾は棚の前まで伸びていました。

先ほどの男性は、そのいちばん後ろで品物を抱え、うつむきながら自分の順番を待っていました。

私はその姿を見て、少しほっとしました。

大声を出されたら、誰だって怖いと思います。

それでも、店員さんは相手を怒鳴り返すことなく、必要なことをきちんと伝えていました。

あのとき、落ち着いて順番を守ってもらおうとした店員さんの対応が、今でも印象に残っています。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ