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「同じ商品が別の店なら100円安いんだけど」スーパーのレジで10分間値引きを要求する男性。責任者が提示したもう一つの選択肢

  • 2026.10.12
「同じ商品が別の店なら100円安いんだけど」スーパーのレジで10分間値引きを要求する男性。責任者が提示したもう一つの選択肢

「もっと安くしてよ」レジで始まった押し問答

平日の夕方、仕事帰りに立ち寄ったスーパーでの出来事です。

レジは混み合っていて、私は前から2番目に並んでいました。

後ろにも5人ほどのお客さんがいます。

私の前にいたのは40代くらいの男性。20代くらいの女性店員さんが、男性の商品を一つずつ通していました。

ところが、割引シールの貼られた商品を通したところで、男性が声を上げました。

「えっ、これ、もっと安くならないの?」

「申し訳ありません。すでに割引されたお値段なんです」

店員さんが説明すると、男性は不満そうに顔をしかめました。

「同じ商品が別の店なら100円安いんだけど」

「そうなんですね。ただ、こちらでは表示のお値段でお願いしています」

「だからさ、もう少しサービスしてくれてもいいでしょ?」

店員さんが謝っても、男性は納得しません。

ついにはレジ台を手のひらでたたき、声を荒らげました。

「もういいよ。責任者を呼んで!」

店員さんは困った表情で頭を下げ、責任者を呼びに行きました。

その間もレジは止まったまま。後ろからため息が聞こえ、私もかごを抱えたまま待っていました。

責任者が男性に示した二つの選択肢

やってきたのは、40代くらいの男性の責任者でした。

責任者が店員さんの横に立つと、男性は再び値段の話を始めました。

「ほかの店じゃ100円安いんだよ。こっちはここで買おうとしてるんだから、少しくらい値引きしてよ」

責任者は男性の話を最後まで聞き、落ち着いた声で答えました。

「お気持ちは分かります。ただ、これ以上のお値引きはできません」

「だから、ほかの店では安いんだって!」

男性はまだ食い下がります。

しかし、責任者は値段について言い合うことはしませんでした。

「でしたら、そちらのお店でお買い求めいただくのもよろしいかと思います」

「いや、そういう話じゃないでしょ」

男性が言い返すと、責任者は続けました。

「こちらでは、このお値段での販売になります。お買い上げになりますか?それとも商品をお戻ししましょうか?」

男性は「いや、だから…」と言いかけましたが、責任者は後ろの列を手で示しました。

「ほかのお客様もお待ちですので、どちらにされるかお決めいただけますか」

それまで値引きの話を繰り返していた男性が、初めて後ろを振り返りました。

値段の話が始まってから、すでに10分ほどが過ぎています。

私の後ろにいた年配の女性が、小さくつぶやきました。

「100円のために、10分ねえ…」

その声が聞こえたのか、男性の顔が耳まで赤くなりました。

「……じゃあ、これでいいよ」

男性は財布を取り出し、表示どおりの代金を支払いました。

そして、商品を袋に詰めることもなく手に取り、足早に出口へ向かっていきました。

止まっていたレジがようやく動き出した

男性が去ると、責任者は店員さんに「よく対応したね」と声をかけました。

続いて、私たちのほうへ頭を下げます。

「大変お待たせいたしました。次のお客様、どうぞ」

私はようやくレジ台にかごを置きました。

後ろの年配の女性が店員さんに向かって小さくうなずくと、店員さんも少しほっとしたような表情を見せました。

責任者は男性を怒鳴り返すことも、無理に説得することもしませんでした。

値引きできないことをはっきり伝え、そのうえで買うか戻すかを決めてもらう。

当たり前の対応かもしれませんが、何度も同じ要求を繰り返す男性を前に、冷静に話を終わらせた姿が印象に残っています。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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