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同期に「明日返す」と送り続けた俺→2ヶ月後、言葉のない画像1枚が届いて気づいたこと

  • 2026.10.11
ハウコレ

同期から届いた画像には、責める言葉が1つも添えられていませんでした。言い訳を打っては消して、残ったのは短いメッセージだけ。そのメッセージを、これまでの返事と同じにするわけにはいきませんでした。

電車の揺れの中で、手の中のスマホが短く鳴りました。弟から届いていたのは、また「もう少し待って」。画面を消しながら、同じことを自分も誰かにしているとは思ってもいませんでした。

弟に貸した3万円

2ヶ月前、弟から連絡がありました。

「引っ越しの初期費用が足りなくて。3万だけ貸して、すぐ返すから」

断りきれずに送った結果、今度は自分の家賃の引き落としが危うくなりました。頭に浮かんだのは、入社以来の飲み仲間である同期です。弟に貸したせいだとは言い出せず、今月ちょっとピンチだとだけ書いて頼みました。

同期はその日のうちに送ってくれました。弟から戻ってきたら、そのまま渡せばいい。その程度に考えていたのです。

同じ返事を打ち続けた2ヶ月

弟からは何度か「今週中には返す」と届き、そのたびに予定が延びていきました。同期に返済の時期を聞かれると、俺は決まって「明日返す」と打ちました。弟からは明日返ってくるかもしれない。その望みだけで、返済の日を約束していました。

給料が入っても、家賃や生活費を払えば余裕はありませんでした。それでも食費や交通費を削れば、3万円を作れないわけではありませんでした。けれど、弟の分を待てば済むと決断を先延ばしに。外回りを理由に、同期のいるフロアへ足を向けることも減っていきました。

画像の中に並んでいた俺の返事

弟とのやりとりを閉じたばかりの帰りの電車で、同期から画像が1枚届きました。文章は添えられていませんでした。開いた画像に写っていたのは、俺と同期のトーク画面。同期の問いかけと、俺の「明日返す」が交互に並んでいました。

1回ずつ打っていたときは、その場しのぎという意識さえありませんでした。並べて見せられると、ただ同じ返事を繰り返しているだけ。同期はこの画面を見ながら、2ヶ月待っていたのだと思いました。ついさっきまで、弟の「もう少し待って」に腹を立てていたのは俺です。言葉は違っても、やっていることは同じでした。

弟に貸したせいで、と打ち始めては消しました。事情を並べても、待たせた2ヶ月が縮むわけでもない。送れたのは「ごめん。今度こそ、ちゃんとする」だけでした。

そして...

翌日、外回りの合間に、生活費として残していた口座から3万円を送金しました。今月の外食は、しばらくなし。同期に送り、「遅くなってほんとにごめん。全額送った」と添えました。少しして、受け取ったという返事が1通。

その後、弟には「急がなくていい。返せる日が決まったら、その日を教えて」と送りました。既読はついたものの、その日のうちに返事は来ませんでした。

(20代男性・営業職)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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