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「別に食べてないわよ。何がいけないの?」バイキングで料理を戻し続けた女性が、係の人の対応に固まった瞬間

  • 2026.10.11

トングの先で行き来する料理

ホテルの朝食バイキングを利用したときのことです。

私は温かい料理が並ぶ台の前に並んでいました。

すぐ前には50代くらいの女性がいて、私の後ろにも数人のお客さんが続いています。

台の向こうでは、40代くらいの女性スタッフが料理を補充していました。

前の女性はサラダを少し盛った皿に、トングでから揚げを3個取ります。

ところが、皿を見下ろしたかと思うと、首をかしげました。

「あ、やっぱりから揚げはいらないわ」

そうつぶやいて、3個とも元の大皿に戻してしまったのです。

私は思わず手元を見つめました。

さらに女性は卵焼きを取り、少し考えてから戻します。続いてウインナーも、皿にのせては大皿に戻していました。

一度自分の皿にのせた料理を、何度も戻しているのです。

その間、列はまったく進みません。

すると、私の後ろにいた年配の女性が、大きくため息をつきました。

それが聞こえたのか、前の女性が不機嫌そうに言いました。

「ちょっと、そんなに急かさないでよ。選んでるんだから」

私は迷いましたが、さすがに黙っていられませんでした。

「あの、すみません。一度お皿に取ったものを戻すのは、ちょっと…」

すると女性は振り返り、私をにらみました。

「はあ?別に食べてないわよ。何がいけないの?」

「でも、ほかの方も食べるものですし…」

「バイキングなんだから、好きに選ばせてよ」

強い口調で言い返され、私はそれ以上何も言えませんでした。

女性は再び料理のほうを向き、から揚げの大皿にトングを伸ばしました。

係の人が静かに伝えた一言

そのときです。

料理を補充していた係の人が、台の向こうから声をかけました。

「お客様、申し訳ありません。一度お皿に取ったお料理は、元に戻さないようお願いできますか」

女性の手が止まりました。

「え?だから、まだ食べてないって言ってるでしょ」

「はい。ただ、ほかのお客様も召し上がるものですので…」

係の人は落ち着いた声で続けました。

「申し訳ありませんが、お戻しになったお料理は、このままお出しできませんので、下げさせていただきますね」

そう言うと、から揚げ、卵焼き、ウインナーの大皿を順に下げ始めました。

女性は驚いたように係の人を見つめています。

「ちょっと待って。から揚げはこれから取るところだったのに」

すると、私の後ろにいた年配の女性が、思わず口を開きました。

「あれ、さっきはいらないっておっしゃってましたよね」

女性は振り返りましたが、すぐには言葉が出てこないようでした。

周囲の視線にも気づいたのか、顔を赤くして口を閉じます。

手元の皿には、最初に取ったサラダが少し残っているだけです。

結局、女性は何も言わず、その皿を持って席へ戻っていきました。

しばらくして、係の人が新しいから揚げの大皿を運んできました。

「お待たせいたしました」

私はようやく料理を取ることができました。

皿にのせたから揚げからは、温かい湯気が立っています。

せっかくのバイキングだから、好きな料理を選びたい気持ちは分かります。

それでも、自分だけでなく、ほかのお客さんも食べる料理です。

あの係の人の落ち着いた対応を見て、改めてそう感じた朝でした。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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