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「余裕ないんだね、明日の10時に間に合うの?」準備が遅れた私を笑ったママ友。翌朝、子どもたちがいっせいに見せたもの

  • 2026.10.11
「余裕ないんだね、明日の10時に間に合うの?」準備が遅れた私を笑ったママ友。翌朝、子どもたちがいっせいに見せたもの

お迎えの門で笑われた名札係

娘の幼稚園のお楽しみ会で、私はクラス30人分の名札と、壁の飾りを作る係になりました。

入園の頃から仲良くしてきたママ友は、景品を用意する係です。

ところが、私は仕事の締め切りが重なり、準備がなかなか進みません。

作業ができるのは、娘が寝たあとの夜だけでした。

一方、ママ友は景品を3日前にそろえたそうです。

最近は習い事や家の広さを比べる話も増えていて、私は少し付き合いづらさを感じていました。

お楽しみ会の前日、会社から急いで娘を迎えに行くと、門のところでママ友に声をかけられました。

「ねえ、名札ってもうできた?」

「あと少し。今夜仕上げるつもり」

するとママ友は、くすっと笑いました。

「えっ、まだなの?余裕ないんだね、明日の10時に間に合うの?」

「うん、大丈夫。ちゃんと間に合わせるよ」

そう答えると、ママ友は後ろにいたふたりのママにも聞こえる声で言いました。

「仕事してる人は大変ね。うちなんて3日前に終わったけど」

ふたりは気まずそうに顔を見合わせています。

私も笑って流そうとしましたが、正直、傷つきました。抱えていた画用紙の紙袋を持ち直し、娘の手を引いてその場を離れました。

翌朝、先生が紹介した30人分の名札

その夜、名札を仕上げたのは午前2時でした。

先生に聞いておいた、子どもたちの好きな動物を1人ずつ描いていきました。

壁の飾りもそろえ、どうにか準備を終えました。

翌朝は、10時の開始までに名札と飾りを用意できました。

遊戯室には、名札を首から下げた子どもたちが並んでいます。

壁には私が作った飾りもありました。

保護者は10人ほど。私は前の列の真ん中に座り、左隣にはあのママ友、右隣には別のお母さんがいました。

お楽しみ会が始まると、担任の先生が壁の飾りを指さして話し始めました。

「今日の名札と飾りは、保護者の方が手作りしてくださったんですよ。名札には、みんなの好きな動物が描いてあります」

すると、子どもたちがいっせいに名札を持ち上げました。

「わたしの、うさぎだよ!」

「ぼくのはぞう!」

うれしそうな声が広がり、保護者席からも拍手が起こりました。

先生は続けて言いました。

「お仕事のあとに作ってくださったと聞いています。本当にありがとうございました」

私は少し照れくさくなりました。

すると右隣のお母さんが、私に小さく声をかけてくれました。

「これ、全部作ったの?すごいね。1人ずつ違うんだ」

「ありがとう。昨日、やっと終わったの」

そう答えて左を見ると、ママ友は拍手していた手を膝に下ろし、黙っていました。

遊戯室の隅の机には、ママ友が用意した市販の景品の小袋が並んでいます。

景品を買いそろえるのも大切な仕事です。

ただ、準備にかかる時間は係によって違うのに、どうして昨日はあんなふうに笑われたのだろうと思いました。

そのとき、後ろの列にいた、昨日も門にいたママのひとりが小さくつぶやきました。

「3日前に終わったって、あの景品のことだったんだね」

隣のママ友は頬を赤くし、視線を落としました。私は何も言わず、前を向きました。

目の前では、子どもたちが楽しそうに名札を見せ合っています。その姿を見て、夜遅くまで頑張ってよかったと思いました。

あの日以来、ママ友から「余裕ない」と言われることは一度もありません。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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