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「夜11時の足音くらいで、神経質すぎんだよ」苦情を伝えた私を責める上階の男性。だが、掲示板の前で聞かされた言葉

  • 2026.10.11

夜11時すぎ、天井から響く足音

今のマンションに引っ越して、半年ほどたったころのことです。

夜遅くになると、上の階から「ドシン、ドシン」と重い足音が響くようになりました。

最初は気にしないようにしていましたが、静かな夜には思っている以上に音が響きます。

ある平日の夜11時すぎには、足音だけでなく、何か重いものを床に落としたような音まで聞こえてきました。

翌日も仕事があるのに、なかなか眠れません。

結局、1時間近く布団の中で天井を見つめていました。

翌日、私は自分の部屋の真下にある1階の管理人室を訪ねました。

対応してくれたのは、マンションに住み込んでいる60代くらいの管理人さんです。

「すみません。上の階の音なんですけど、夜遅くまで響くことがあって…。一度、お話ししていただけませんか」

管理人さんは私の話を聞き、穏やかに答えてくれました。

「そうでしたか。わかりました。お伝えしておきますね」

これで少しでも静かになればいい。私はそう思っていました。

ところが、数日後の夕方のことです。

買い物袋を提げてエントランスに入ると、郵便受けの前に上の階に住む40代くらいの男性がいました。

私が軽く会釈をすると、男性は顔をしかめました。

「夜11時の足音くらいで、神経質すぎんだよ」

突然の言葉に、私は驚いて足を止めました。

どうやら、真下の部屋に住む私が苦情を伝えたと思っているようでした。

「すみません。でも、あの日はなかなか眠れなくて…」

そう答えると、男性は不満そうな表情のまま言いました。

「こっちは普通に暮らしてるだけだよ。そんなことで文句を言われても困るんだよね」

男性はそれだけ言うと、私の横を通り過ぎて外へ出ていきました。

私は何も言い返せず、その場に立ち尽くしてしまいました。

それ以来、上から大きな音が聞こえるたびに、あの男性の言葉を思い出すようになりました。

また顔を合わせたら何か言われるのではないか。そんな不安もあり、管理人さんにはエントランスでの出来事も相談しました。

管理人さんが静かに伝えた事実

次の週の夕方、仕事から帰ると、管理人さんが郵便受けの横の掲示板に貼り紙を出していました。

内容は、夜間の生活音に気をつけるよう呼びかけるものでした。

私が管理人さんの少し後ろで貼り紙を読んでいると、自動ドアが開きました。

入ってきたのは、あの男性です。

男性は貼り紙に目をやると、私のほうをちらりと見て、管理人さんに言いました。

「どうせ下の部屋が騒いでるだけだろ。神経質すぎるんだよ」

また何か言われるのではないかと身構えた、そのときでした。

管理人さんは落ち着いた声で答えました。

「いえ、そうとも言い切れませんよ。あの日の夜11時すぎ、私も音を聞いていましたから」

男性は少し驚いたように管理人さんを見ました。

「1階の管理人室にも響いていました。1時間ほど続いていたので、よく覚えています」

男性は何も言わず、口を結びました。

管理人さんは続けます。

「それと、エントランスで直接言われたことも相談を受けています。夜10時を過ぎたら、少し音に気をつけてもらえませんか」

責め立てるような口調ではありません。それでも、男性はすぐには返事をしませんでした。

少し気まずそうに視線を落とすと、そのままエレベーターへ向かっていきました。

その夜から、上の階の音は静かになりました。

今でもエントランスで男性と顔を合わせることはありますが、以前のように何か言われることはありません。

むしろ、男性のほうが先に目をそらします。

郵便受けの横には、あの貼り紙が今も残っています。

自分だけが気にしすぎているのではないかと不安になっていた私にとって、管理人さんが実際に聞いたことを伝えてくれたのは、本当に心強い出来事でした。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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