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「パパ、まだ会社モードなの?」ドライブスルーで思わず叫んだ私。笑いをこらえる妻の横で、息子までまねし始めた

  • 2026.10.11
「パパ、まだ会社モードなの?」ドライブスルーで思わず叫んだ私。笑いをこらえる妻の横で、息子までまねし始めた

仕事帰り、家族と寄ったドライブスルー

平日の夜、会社を出たのは8時近くでした。

その日は朝から電話が鳴りやまず、打ち合わせも続いていました。

同僚と顔を合わせるたびに「お疲れ様です」とあいさつし、気づけば一日じゅう同じ言葉を繰り返していた気がします。

20代だった私が家に帰ると、妻と幼稚園に通う息子が、すでに上着を着て待っていました。

今夜は夕飯を作る元気もないので、家族で買いに行くことにしていたのです。

私はネクタイをゆるめただけで、2人を車に乗せました。

「パパ、ぼく、おもちゃついてるのがいい!」

「わかった、わかった。ちゃんと頼むからね」

息子はすっかり楽しそうですが、私はまだ仕事の疲れが抜けず、少しぼんやりしていました。

ドライブスルーは空いていて、すぐに注文用のマイクの前に着きました。

運転席の窓を開け、3人分の夕飯を注文します。

助手席の妻が横から追加の注文を伝え、後部座席のチャイルドシートでは息子がうれしそうに足を動かしていました。

ようやく注文を終えると、スピーカーから若い女性店員の明るい声が聞こえてきました。

「ありがとうございました、お車を前へどうぞ」

その瞬間です。

「お疲れ様です!」

自分でも驚くほど、大きな声が出ました。

しかも、会社であいさつするときと同じ、妙にはっきりした声です。

言い終えた途端、私は固まりました。

「パパ、まだ会社モードなの?」

車内が一瞬、静かになりました。

スピーカーからも、それきり何も聞こえてきません。

私はハンドルを握ったまま、今の自分の発言を頭の中で繰り返しました。

…いや、なんで店員さんに「お疲れ様です」なんだ。

隣を見ると、妻が口元を押さえていました。必死に笑いをこらえているようですが、肩が小刻みに震えています。

「ちょっと…パパ、まだ会社モードなの?」

「いや、違うって。勝手に口から出たんだよ」

「ふふっ、声が大きすぎるって……!」

すると、後ろの息子まで元気いっぱいに叫び始めました。

「おつかれさまです!」

「ちょっと、もう言わないで!」

妻はとうとう声を出して笑い、私は恥ずかしさで顔が熱くなりました。

このまま帰りたい気分でしたが、まだ夕飯を受け取っていません。

私は気まずさを抱えたまま、車を受け取り口まで進めました。

窓の向こうには、20代くらいの女性店員が紙袋を持って立っていました。

目が合った瞬間、店員さんは口元をきゅっと結び、少しだけ肩を震わせました。

もしかして、さっきの声を聞いていたのでしょうか。

私が窓を開けると、店員さんは笑顔で紙袋を差し出しました。

「本日も、お疲れ様でした」

その明るい声を聞いて、先ほど注文を受けてくれた店員さんだと気づきました。

「……ありがとうございます」

今度はさっきとは正反対の、小さな声しか出ませんでした。

店員さんの笑顔を見ていると、恥ずかしいのに、こちらまで笑いそうになります。

車を駐車場のすみにとめると、妻がとうとう吹き出しました。

「もうダメ!最後に『お疲れ様でした』って!」

息子もつられて笑い出し、気づけば私まで笑っていました。

さっきまであんなに疲れていたのに、家族3人でしばらく笑いが止まりませんでした。

それ以来、わが家では誰かが疲れて帰ってくると、息子が玄関で両手を広げて迎えてくれます。

「お車を前へどうぞ!」

あの日の失敗は、今ではすっかり家族のお決まりの冗談になっています。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた20代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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