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平均寿命と健康寿命はなぜ10年近く差がある?長い人・短い人を分ける6つの要因

  • 2026.10.10

平均寿命と健康寿命はなぜ10年近く差がある?長い人・短い人を分ける6つの要因

日本人の平均寿命は女性87歳、男性81歳と世界トップクラスを誇ります。しかし、自立して生活できる「健康寿命」とは約10歳の開きがあるといいます。『健康寿命を延ばすために知りたいことが全部のってる本』(主婦の友社編)よりお届けする第1回は、健康寿命が短い人と長い人の「違い」について。

健康寿命の短い人と長い人って何が違うの?

よい習慣の積み重ねで健康寿命は延びる

健康寿命は、生まれもった体質だけでは決まりません。もちろん遺伝の影響もありますが、その割合は2〜4割程度といわれ、残りの多くは、かかる病気の種類と数、治療の仕方だけでなく、毎日の生活習慣、心の健康状態、社会的な環境によって左右されます。つまり、年齢を重ねたから健康状態が悪化するわけではなく、日々の積み重ねで将来は大きく変えられるのです。

例えば、高血圧や糖尿病を早く見つけて治療を続ければ、脳卒中や心筋梗塞などの重い病気を防げる可能性が高まります。また、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)などの骨の病気や、骨の痛みを放置せず、必要な治療を施せば、歩く力を維持しやすくなります。

さらに、認知機能の低下に早く気づくことや、ストレスを上手に発散することも、健康寿命を延ばす大切なポイントです。

十分な睡眠や栄養バランスのよい食事、適度な運動を続けることはもちろん、家族や友人との交流や趣味を楽しむことも、心身の健康を保つうえで欠かせません。

病気があっても適切に治療しながら活動的な生活を送っている人は、健康寿命が長い傾向にあります。年齢を重ねても元気な人に共通しているのは、「病気を管理する」「体を動かす」「人とのつながりを大切にする」といった習慣を続けていることです。

健康寿命の長さを決める6つの要因

1 病気の治療がうまくされてきたか

高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病を放置すると、血管が傷み、脳卒中や心筋梗塞、腎臓病など、重大な病気につながります。健康診断を受け、異常があれば早めに受診し、治療を続けることが、健康寿命を延ばす近道になります。

2 骨や関節の病気はないか

骨粗鬆症などの骨の病気や腰、膝、股関節の痛みがあると、歩くことがおっくうになり、活動量が減って、筋力も低下します。その結果、フレイルや転倒のリスクが高まり、要介護状態につながることもあります。早めに治療しましょう。

3 認知症の症状はないか

もの忘れや判断力の低下などの変化に早く気づき、医療機関で相談することが大切です。認知症は完全に防げなくても、早期発見・早期対応で進行を遅らせることができます。家族や周囲が変化に気づくことも、大きな助けになります。

4 ストレスにうまく対処できているか

ストレスが続くと、睡眠不足や食欲低下、意欲の低下を招き、心身の健康に悪影響を及ぼします。一方、趣味や運動、友人との会話などでうまく気分転換できる人は、心身の機能を保ちやすくなります。ストレスをため込まない生活を心がけて。

5 生活習慣は整っているか

健康の土台になるのは、毎日の生活習慣です。栄養バランスのよい食事、適度な運動、十分な睡眠に加え、禁煙や節酒、人との交流を続けることが、病気やフレイルの予防につながり、健康寿命を延ばします。習慣にすれば無理なく続けられます。

6 長生き家系か

遺伝は健康寿命に影響するものの、その割合は2~4割程度。たとえ長生き家系でなくても、栄養バランスのよい食事や運動習慣、禁煙、適切な治療などを続ければ、健康寿命を延ばすことは十分可能です。遺伝だけで決まりません。

漫画・イラスト/坂木浩子

監修

荒木 厚(あらき・あつし)先生

●東京都健康長寿医療センターフレイル予防センター長補佐
京都大学医学部卒業。老年科、糖尿病、病態栄養の専門医、指導医。東京都老人医療センター内分泌科に勤務。ロンドン大学ユニバーシティカレッジ、米国ケースウエスタンリザーブ大学に留学。東京都健康長寿医療センター糖尿病・代謝・内分泌内科部長、内科総括部長、副院長、フレイル予防センター長、健康長寿医療研修センター長を歴任。2026年より現職。

※この記事は、『健康寿命を延ばすために知りたいことが全部のってる本』(主婦の友社編)の内容をウェブ用に再構成したものです。

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