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「会議は11時からだから、まだ1時間ある」おせんべいを食べていた私。上司からの内線で一瞬にして青ざめた理由

  • 2026.10.11

11時開始だと思い込んでいた私

その日の午前10時、私は事務所の自分の席で、パソコンの予定表を確認していました。

今日は取引先の方々を迎える大事な会議の日です。ひと月前に自分で登録した予定には、開始時刻が「11時」と書かれていました。

「会議は11時からだから、まだ1時間ある」

そうつぶやき、配布する資料を机の端に置きました。

50代になり、仕事の段取りにはそれなりに自信がありました。準備もできているし、少しくらい休憩しても大丈夫だろうと思ったのです。

私は給湯室でお茶を淹れ、湯のみを持って自分の席へ戻りました。

さらに、引き出しに入れていたおせんべいまで取り出して、ぱりんとひと口。

「ああ、おいしい。今日は余裕があるなあ」

すっかりくつろいでいると、隣の席の同僚が顔を上げました。

「あれ?なんだか会議室のほう、にぎやかですね」

「そうですね。でも、うちの会議は11時からだから。別のお客さんじゃないですか?」

そう答えて、私はまたお茶をひと口飲みました。

上司の席が空いていることにも気づいていましたが、別の仕事をしているのだろうと、深く考えていませんでした。

上司からの内線で知った、まさかの事実

そのとき、机の電話が鳴りました。

表示されていたのは、会議室の内線番号です。

「はい、お疲れさまです」

受話器を取ると、上司が少し声をひそめて尋ねてきました。

「今、どこにいる?」

「えっ? 自分の席ですけど…」

「席?何してるんだ?」

「えっと、会議までまだ時間があるので……」

すると、上司の声が急に大きくなりました。

「ちょっと待て!会議、もう始まってるぞ!」

「えっ!?だって11時からじゃ……」

「10時からだよ!早く来てくれ!」

私は思わず湯のみを机に置きました。

慌てて取引先から届いていた案内を開くと、開始時刻は確かに「10時」。何度見直しても10時です。

つまり、ひと月前に予定表へ入力したとき、私が1時間間違えていたのです。

「うそ……やっちゃった!」

顔から血の気が引きました。

急いで資料の束を抱え、会議室へ向かいました。

ドアを開けると、長い机には上司と取引先の4人が座っています。5人の視線が一斉にこちらへ向きました。

「申し訳ありません!開始時間を勘違いしていました……!」

深く頭を下げる私に、上司は額に手を当てながら、低い声で言いました。

「……とりあえず、資料を配ってもらえる?」

「は、はい!すみません!」

私は震える手で資料を配り始めました。

ようやく全員に配り終え、ふと口元に手を当てると、指先に何かがつきました。

さっき食べたおせんべいのかけらです。

まさか、これを口元につけたまま入ってきたのでは…。

そう思った瞬間、恥ずかしさで顔が熱くなりました。

その後、会議はどうにか無事に終了。私は出口で取引先の方々を見送っていました。

すると、帰りぎわに取引先の課長がにっこり笑って言ったのです。

「次の会議も、10時からでよろしいですね」

「は、はい!もちろんです! 今度は絶対に間違えません!」

隣にいた上司が、思わず小さくふき出しました。

私も恥ずかしくて、苦笑いするしかありませんでした。

それ以来、会議の時刻だけは案内と予定表を必ず照らし合わせるようにしています。

ちなみに、次の会議の予定表には、すでにアラームを3つ設定済みです。

もう二度と、おせんべいを食べながら会議に遅れるわけにはいきませんから。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた50代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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