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「あれ、携帯どこ置いたっけ」夫に頼まれて電話をかけた私。だが、着信音のする場所を開けた結果

  • 2026.10.11

いつものように見つからない携帯電話

40代の私の夫は、携帯電話をどこに置いたか分からなくなることがよくあります。

月に何度も「携帯どこだっけ」と探していて、たいていは上着のポケットやソファのすきまから出てきます。

その日、夫は仕事帰りに缶ビールを買ってきて、自分で冷蔵庫へしまっていました。

夕食を終え、私が台所で片づけをしていると、居間から声がします。

「あれ、携帯どこ置いたっけ」

いつものことだと思っていましたが、ソファのクッションをどけても、上着のポケットを探しても見つかりません。夫はトイレの棚までのぞき込みました。

明日の朝いちばんに仕事の連絡が入るらしく、だんだん焦ってきたようです。

「ないな……もう30分くらい探してる」

私は手をふいて居間へ行きました。

「車じゃない?帰ってきたとき、携帯持ってなかった気がする」

夫は懐中電灯を持って駐車場へ。しばらくして戻ってきましたが、首を横に振ります。

「なかった。座席の下まで見たよ」

「じゃあ、かばんじゃない?」

今度はかばんの中身を全部テーブルに出しましたが、出てきたのは書類と小銭入れだけ。

騒ぎを聞きつけた中学生の娘も部屋から出てきて、一緒に探し始めました。

着信音をたどって開けた場所

しばらくして、夫が困った顔で私を見ました。

「ちょっと、鳴らしてくれる?」

私は自分の携帯電話から夫の番号にかけました。家族3人で黙って耳をすませます。

すると、どこからか、かすかな着信音が聞こえてきました。

「…台所じゃない?」

3人で音をたどります。流しの下でも、食器棚でもありません。

もう一度耳をすませて、私は冷蔵庫の前で止まりました。

「え、まさか……」

扉を開けると、夫と娘が後ろからのぞき込みます。

いちばん下の段の奥。冷えた缶ビールの横で、夫の携帯電話が鳴っていました。

私が取り出すと、手のひらがひやりとするほど冷えています。ビールをしまったときに、一緒に入れてしまったのでしょう。

娘が父親の顔を見て、吹き出しそうになりながら言いました。

「お父さん、携帯まで冷やしてたの?」

夫は冷たい携帯電話を手にしたまま、しばらく固まっていました。

そして、小さくひと言。

「……そりゃ、見つからないわ」

その瞬間、私も娘もこらえきれずに笑ってしまいました。夫もつられて笑い出します。

それ以来、夫がビールを買って帰ってくると、家族の誰かが決まって聞くようになりました。

「携帯、ちゃんと持ってる?」


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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