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「コーヒー1杯に、そんなにかかるの?」早朝の店で1人走り回る私。だが、常連の女性がかけた温かい一言

  • 2026.10.10
「コーヒー1杯に、そんなにかかるの?」早朝の店で1人走り回る私。だが、常連の女性がかけた温かい一言

店長が休憩に入った10分に、列ができた

ハンバーガー店で、早朝のパートをしています。

朝のこの時間は、店長と私の2人で店を回しています。

その日の6時半、店長が決まりの10分の休憩に入りました。

ところが、ちょうどその間にお客さんが続けて来店し、レジの前には5人ほどの列ができました。

私は注文を聞いて会計をしながら、奥へ行ってパンを焼き、またレジへ戻ってコーヒーを用意していました。

先頭にいたのは、スーツ姿の60代くらいの男性です。

注文はコーヒーだけでしたが、ちょうど新しく落とし始めたところで、少し時間がかかっていました。

待っている間、男性は何度も腕時計を見ています。

私が奥へ入ると、レジのほうから声が飛んできました。

「コーヒー1杯に、そんなにかかるの?」

「申し訳ありません。もう少々お待ちください」

急いで戻ろうとした拍子に、手にしていたカップのふたを床へ落としてしまいました。

男性は店の奥をのぞき込むようにして、今度は少し大きな声で言いました。

「ほかに人はいないのか。俺、電車の時間があるんだよ」

胸がぎゅっとなりました。手を抜いているわけではありません。

それでも、お待たせしているのは事実です。私は「申し訳ありません」と言って、新しいふたを取りました。

列の中から、常連の女性が声をかけた

すると、列の真ん中にいた70代くらいの常連の女性が、男性に向かって声をかけました。

「店員さん、今ひとりみたいですよ。ずっと走り回ってるじゃないですか」

責めるような言い方ではありませんでしたが、その声は店内にはっきり響きました。

男性は振り返り、女性を見ました。

それから店の奥と私の手元を見て、黙って腕時計から手を下ろしました。

ようやくコーヒーを渡すと、男性は受け取りながら少し気まずそうに言いました。

「…悪かったね。急かしちゃって」

「いえ。お待たせしました。ありがとうございます」

男性が店を出たあと、常連の女性は私に向かって笑いました。

「朝から大変ね。焦らなくていいからね」

その言葉に、張りつめていた気持ちが少しだけほどけました。

やがて店長が休憩から戻り、いつもの2人体制に戻りました。

次の週から、あの男性は毎朝のように店へ来るようになりました。店長と2人でカウンターに立っている朝、男性は私を見ると笑って言います。

「お、今日はひとりじゃないんだね」

私も「今日は大丈夫です」と笑って返せるようになりました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた50代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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