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正しい体重移動の方法を解説!最速シングルを目指すスイング改善レッスン

  • 2026.10.10

イメージや感覚では「理解できない、実践できない」ことがゴルフには多々ある。それらをクリアにした1冊が『ゴルフスイング物理学』だ。

大人になって始めた人が最速でシングルになれる新しい上達法として、「効率よくうまくなれる!」と評判の理論を少しずつ紹介する。

「体幹の動き」は前傾の適度なセットから始まる

正しい体重移動の方法を解説!最速シングルを目指すスイング改善レッスン
ヒザを少しゆるめてお尻の穴を少し後ろに向ける。背中は湾曲し、背中にシャフトをあてがうとすき間ができるが、腰のところで手がちょうど入る程度が適度

これまで腕の使い方、とくに右手の使い方をメインに解説をしてきましたが、これによってクラブの扱い方を関節の動作として少しずつ理解いただけたのではないかと思います。ここからは、手をメインに考えたクラブの扱い方にマッチした、体幹から下半身の動作を解説していきます。

スイング中には骨盤が左右に、そして上下に向きを変えます。単純に水平の回旋だけであればそれほどむずかしい動きではないのですが、ゴルフスイングでは水平の回転、縦の回転、そして左右のスライドが混ざった動作となるため、複雑で習得がむずかしいのです。

そこでまずは、水平と縦をかけ合わせた、骨盤の斜めの回転を習得していきましょう。アドレスでは、骨盤を斜めに傾けなければならないのですが、ここではお尻の穴の向きを意識するとわかりやすいです。ヒザを少しゆるめた状態で、お尻の穴を少しだけ後ろに向けるようにします。これで骨盤の前傾ポジションがつくられ、「斜めの骨盤」を手に入れることができます。

柔軟性の高い方、とくに女性に多く見られますが、骨盤の前傾が強すぎてもデメリットとなります。目安としてはシャフトを背骨に沿わせたすき間に、腰のところで手のひらがギリギリ入る程度が適切です。シャフトと腰の間が大きく開いてしまっている場合は、少し骨盤の前傾をゆるめて調整しましょう。

正しい体重移動の方法を解説!最速シングルを目指すスイング改善レッスン
シャフトと背中に手が入る以上のすき間ができている場合は、骨盤の前傾が強すぎると言える

「脚の長さを変える」ことで骨盤は斜めに回転する

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ヒザを曲げたほうの脚は短くなり腰も低くなる。ヒザを伸ばしているほうに腰は向く。つまりヒザの曲げ伸ばしが腰の回転を促している

骨盤が前傾した状態で、左右の脚の長さを変えてみましょう。つまり、ヒザの伸ばし具合を左右で互い違いに変えてみるのです。

ヒザを曲げたほうの脚は短くなり、曲げていないほうは長くなる、ととらえてください。ヒザを曲げていないほう、つまり脚の長いほうの骨盤は上方に向かい、そして脚の長いほうに骨盤が向きます。

言い換えれば〝腰が回転した〞わけですが、これだけでも骨盤は水平と縦をかけ合わせた動きになっています。

つまり、「骨盤を水平回転させる動きの軸を前傾させただけの動き」ではないのです。ただ、どの程度の水平の動きと、どの程度の縦の動きをかけ合わせるか、といった細かな理解までは必要ありません。理解しなくても実行はできるのです。必要なことはこの動作を互い違いに繰り返し、骨盤の向きを自由に変えられる状態にしておくことです。

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骨盤を前傾させたアドレスをつくる。前傾しているため、腰の動きには水平回転の要素と、縦回転の要素がかけ合わされる

「スライド」でも骨盤の向きと位置は変わっていく

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スライドすると骨盤が向きを変える=回転する骨盤を左右にスライドすると、骨盤は向きを変える。左にスライドし左脚を長くすると、骨盤は左を向く(写真右)

脚の長さを変える以外にも、骨盤の向きを変える方法があります。それが、骨盤を左右にスライドさせる動きです。一般的には「スエー」と呼ばれ、あまりいい印象をもたれない動きですが、この動作もスイングの中では必要になります。

骨盤のスライドが「スエー」になってしまうか、必要な要素として回転運動につながっていくかという違いを分けるのが、骨盤の前傾なのです。骨盤が前傾している状態でスライドさせればそれは回転運動に変わりますが、骨盤の前傾がない状態でスライドしても、骨盤の向きが変わらないため「スエー」とみられます。

骨盤を前傾させた状態で、骨盤を左右にスライドさせてみます。右にスライドしたとき、右側の骨盤が高くなりますので、それに伴って骨盤はやや右を向きます。左にスライドしたときはその反対となります。骨盤が「向きを変える」というのは、つまり回転なのです。

前項で説明した脚の長さを変えることによって骨盤が向きを変えることと、スライドによる回転を混ぜた動作を組み合わせると、スムーズな骨盤の動作を導くことができます。

「体重移動」とは骨盤がリードする全身の位置移動

正しい体重移動の方法を解説!最速シングルを目指すスイング改善レッスン
骨盤のスライドと、脚の長さを変えることで体幹が回転する。それによって全身が位置移動し、体重が左右に移動する感覚になる(○)体幹だけ、あるいは頭だけを左右に位置移動させることが体重移動になるわけではない(×)

「体重移動」というわかりづらい概念も、骨盤の位置移動と考えると理解がしやすくなります。

骨盤が右にスライドすると、右の骨盤の位置が高くなると同時に、骨盤が右を向きます。これが骨盤の上の部分、つまり体幹を回転させ、腕を振ってスイングの動きをつくっていきます。

つまり、骨盤の位置移動が全身の位置移動につながっていて、それが、いわゆる「体重が左右に移動する」感覚を与えるのだと思います。

決して、体幹だけ、あるいは頭だけが左右に動けばいいというものではない、ということを理解すると、腕だけでクラブを振るスイングにならず、全身を連動させた効率よく、再現性の高いスイングに近づいていけます。

いかがでしたか? このレッスンをぜひ参考にしてください。

解説=小澤康祐

●おざわ・こうすけ/1987年生まれ、長野県出身。運動学、物理学などの視点でゴルフスイングを独自に研究。2015年よりYouTubeにて「ゴルフスイング物理学」のタイトルでレッスン動画を配信。2020年3月時点でチャンネル登録者5万3000人、視聴回数はのべ1000万再生を超える。アマチュアへの指導のほか、ティーチングプロの講習、ツアープロの動作改善指導なども行っている。


写真=高橋淳司

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