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「お前のせいで時間が無駄になった」新人店員に怒鳴る男性。だが、責任者が確認したクーポン3枚の共通点とは

  • 2026.10.10

夕方のレジで、新人店員に向けられたため息

数年前の夏、30代だった私が、仕事帰りに駅近くのスーパーへ立ち寄ったときのことです。

夕方の混雑する時間帯で、どのレジにも5〜6人ほど並んでいました。

私が並んだレジの先頭には、50代くらいの男性客がいました。

私はその3人後ろです。

レジを担当していたのは、研修中の札をつけた20代くらいの女性店員でした。

男性はかごを置くと、紙のクーポン券を3枚、レジ台の上に並べました。

店員はクーポンを読み取り機にかざしたあと、券面を見直し、端末の画面と何度か見比べています。

なかなか会計が進まないことに、男性は大きなため息をつきました。

「おい、まだなの?こっちは疲れてるんだけど」

「申し訳ありません。少々お待ちください」

店員は少し緊張した様子で確認を続けていました。

そのあいだに、私の前にいた2人は隣のレジへ移り、私は男性のすぐ後ろになりました。

すると男性は、さらにいら立った声を上げます。

「もっと手際よくやってくれよ。ずっと待ってるんだよ」

責任者が確認した、3枚のクーポン

店員は呼び出しボタンを押しました。

「確認しますので、もう少々お待ちください」

その言葉を聞くと、男性はレジ台に片手をつき、声を荒らげました。

「お前のせいで時間が無駄になった。もういいから責任者を呼べ」

周囲にいた客も静かになりました。すぐ後ろにいた私も、かごを持ったまま何も言えずにいました。

ほどなくして、40代くらいの女性の責任者がやってきて、店員の横に立ちました。

男性は店員のほうを示しながら言います。

「あんたが責任者?この子、いつまで確認してるんだよ」

責任者はクーポン券を受け取って確認すると、男性に向き直りました。

「お待たせして申し訳ありません。こちら、3枚とも先月までのクーポンです」

男性は一瞬、言葉を失いました。

責任者は続けて、落ち着いた口調で説明しました。

「期限の確認に時間がかかってしまいました。店員も確認しながら対応しておりましたので、ご理解いただけますでしょうか」

男性はクーポンの日付を見直し、何か言いかけましたが、そのまま口を閉じました。

そして3枚をポケットへしまいます。

その後は表示された代金を払い、商品が入ったかごを持って袋詰めの台へ移りました。先ほどまでの大きな声はなく、そのまま黙って店を出ていきました。

責任者は店員に小さな声で、

「大丈夫。次のお客様をお願いします」

と声をかけました。

店員はほっとしたようにうなずくと、私に向き直りました。

「大変お待たせしました」

ほんの数分前まで張りつめていたレジの空気が、ようやく元に戻ったように感じました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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