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「わしの話、おかしいか?」祖父の口調がうつった息子。数日後、幼稚園の先生が教えてくれた思わぬ事実

  • 2026.10.10

夏休みの2週間、夫の実家へ行った息子

30代の私には、5歳になる息子がいます。

この夏休み、息子は夫の実家に2週間泊まりに行きました。義父と義母は、毎年、孫が遊びに来るのを楽しみにしてくれています。

滞在中に電話をすると、義母が息子の様子を教えてくれました。どうやら毎日、義父のあとをついて回っているようです。

「朝は一緒に畑へ行って、昼は縁側で将棋のまねごと。もう、すっかりおじいちゃんの子分よ」

息子とこんなに長く離れるのは初めてでした。帰ってきたら、きっと「ママ!」と抱きついてくるだろう。

そう思って、私は玄関で両手を広げて迎えるつもりでいました。

迎えに行った夫の車が戻ってきたのは、夏の夕方でした。

先に玄関へ入った夫が荷物を置くと、その後ろから小さなリュックを背負った息子が入ってきます。

「ほら、ママが待ってたぞ」

日に焼けた息子の顔を見て、私は笑顔で両手を広げました。

胸を張った息子の第一声

ところが、息子は抱きついてきません。

土間の真ん中でぴたりと立ち止まると、腰に両手を当て、なぜか堂々と胸を張りました。

「ただいま、2週間ずっと楽しかったぞ」

私は両手を広げたまま固まりました。

すると息子は、その姿勢のまま得意そうに続けます。

「わしはな、毎朝じいちゃんと畑に行ったんだぞ」

私と夫は思わず顔を見合わせました。

腰に手を当てる立ち方も、ゆっくり話す口調も、義父にそっくりです。

それどころか、自分のことまで「わし」と呼んでいます。

夫が先に口元を押さえ、私もとうとう吹き出してしまいました。

息子はきょとんとした顔で私たちを見上げます。

「わしの話、おかしいか?」

その一言で、もう我慢できませんでした。

夫は肩を震わせ、私も涙が出るほど笑いました。最初は不思議そうだった息子も、つられるように笑い始め、玄関はしばらく三人の笑い声でいっぱいになりました。

「わし」は幼稚園でも広がっていた

数日たっても、息子の「わし」はなかなか抜けませんでした。

やがて幼稚園が始まり、お迎えに行ったある日、先生が笑いながら教えてくれました。

「最近、クラスで『わし』って言うのがはやっているんですよ」

見ると、息子の仲良しの友だちまで「わしはね」と話しています。

その夜、夫が義父に電話でその話をすると、受話器の向こうから楽しそうな笑い声が聞こえてきたそうです。

電話を切った夫も笑っていました。

「親父、えらく喜んでたよ」

そのうち自然に戻るだろうと思うと、わざわざ注意するのもなんだかもったいない気がして、今はそのままにしています。

今朝も、私が洗濯物を抱えていると、息子が胸を張って近づいてきました。

「わしが、やっとくぞ」

あの2週間で、息子はずいぶん頼もしい“小さなおじいちゃん”になって帰ってきたようです。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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