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思考力と非認知能力を育てる秋の新習慣

  • 2026.10.9

思考力と非認知能力を育てる秋の新習慣

海外SNSで話題の「Fall curriculum」を子ども向けに!

子どもには、知識を覚えるだけでなく、自分で疑問を見つけ、考え、試し、自分の言葉で伝えられる力を身につけてほしい。また、失敗しても方法を変えながら取り組む粘り強さや、自分で目標を決めて行動する力も育ててあげたい。そう考えている保護者の方は多いのではないでしょうか。私も、子どもたちの思考力を育てたいと、小さい頃からさまざまな取り組みをしてきました。思考力や非認知能力は、問題集を一冊終えたからといって、すぐに身につくものではありません。自分で選ぶ。疑問を持つ。予想する。調べる。実際に試す。うまくいかなければ考え直す。そして、自分の経験を振り返る。こうした日常の小さな経験の積み重ねによって、少しずつ育っていく力だと考えています。そこで、この秋に親子で取り入れてほしいのが、海外SNSで話題になった「Fall curriculum(フォール・カリキュラム)」です。

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Fall curriculumとは?

Fall curriculumは、2025年秋ごろから英語圏のTikTokを中心に、Z世代やミレニアル世代の大人の間で注目されたトレンドです。世界の学校で導入されている正式な教育プログラムではありません。自分が秋に学びたいこと、身につけたい習慣、挑戦したい趣味などを3〜5個選び、“自分だけの秋の時間割”を作るというものです。読書、料理、歴史、アート、運動など、内容は自由。誰かに決められた課題ではなく、自分の興味を出発点に学びを組み立てます。この考え方は、子どもの思考力や非認知能力を育てる家庭での学びにも応用できます。

子どもと作る「正解のない小さな探究学習」

子ども版Fall curriculumで大切なのは、親が立派な勉強計画を作ることではありません。出発点にしたいのは、子どもの「好き」「やってみたい」「どうして?」です。「この秋、何を知りたい?」「最近、不思議に思ったことはある?」「何ができるようになったら楽しそう?」そんな会話をしながら、子ども自身がテーマを選びます。昨年、わが家では娘との会話から、読書の秋、家だけでなく公園などで自然を感じながら読書をする!・日本と海外の秋の違いを調べたい・野菜や果物の旬を知りたい・自分が好きな本のジャンルを知りたい・跳び箱10段を跳べるようになりたい・秋の訪れ、夏の終わり、冬の訪れを感じる音楽を10個ピックアップし、なぜそう感じるのか?を知りたいといったテーマが生まれました。身近な疑問や小さな目標から、その子だけのFall curriculumが始まります。

日常の買い物も探究学習に変わる

例えばスーパーで柿を見つけたとき、「柿が並び始めたから秋を感じるね」「これは秋が旬の食べ物だよ」と教えることもできます。一方で、「最近、よく見る野菜や果物は何?」「夏にはあったのに、今は見かけないものは?」「季節によって並ぶ野菜が違うのはなぜ?」「夏と秋の野菜には、どんな違いがある?」「来週は売り場がどう変わっていると思う?」と尋ねれば、いつもの買い物が、観察、比較、分類、予想、検証を含む探究活動に変わります。大切なのは、すぐに正解を教えることではありません。1番大切にしたいのは、子どもが自分なりに考え、「私はこう思う。なぜなら……」と理由を言葉にする時間を作ることです。

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Fall curriculumで育てたい4つの力

1.自分で問いを見つける力思考は「なぜ?」「どうして?」という疑問から始まります。大人が出した問題に答えるだけでなく、自分で不思議なことを見つける経験が、知的好奇心や主体的に学ぶ姿勢につながります。親は問いを与え続けるのではなく、「どんなことに気づいた?」「もっと知りたいことはある?」と聞き、子どもの問いが生まれるのを待ちます。ここで待つことで子供の思考力はぐんと高まります。2.比べ、予想し、確かめる力野菜や果物を、色、形、重さ、旬、育つ場所などで分類してみます。「どんな分け方ができる?」「土の中と土の上にできる野菜には、どんな違いがある?」「一年中買える野菜は、どこから来ているのかな?」一つの正解に合わせる必要はありません。子どもが考えた分け方や予想を大切にし、その後で本や図鑑、実際の観察を通して確かめます。予想が外れたときにも、「なぜ違ったのだろう?」と考えることで、次の問いが生まれます。3.失敗しても方法を変える力料理が思った味にならない。工作がうまく立たない。予想とは違う結果になった。そんなとき、大人がすぐに直してしまうと、子どもが考える機会は減ってしまいます。「どこから変えたらよさそう?」「ほかに試せる方法はある?」「誰に聞いたら分かるかな?」と一緒に考え、子ども自身が次の行動を選べるように寄り添います。失敗を、試した方法を見直すための材料として扱うことが、粘り強さや柔軟性につながります。4.経験を振り返り、次につなげる力活動の最後には、結果だけでなく、そこに至るまでの過程を振り返ります。「一番面白かったことは?」「最初の予想と何が違った?」「難しいとき、どうやって解決した?」「もう一度やるなら、何を変える?」何を学んだかだけでなく、「自分はどのように学んだか」を振り返ることで、自分に合う学び方や、困ったときの対処法にも気づいていきます。

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わが家が昨年3か月取り組んで見えたこと

Fall curriculumは、一つのテーマに3か月かけても、1か月ごとに違うテーマへ取り組んでも構いません。わが家では昨年、娘が特に興味を持った次の3つに取り組みました。日本と海外の秋の違いを調べる野菜と果物の旬を知る自分が好きな本のジャンルを見つける3か月間、さまざまな本を読み、本屋さんに並ぶ本を観察した娘は、11月末には自分の好みをこう分析していました。「ファンタジーは眠くなる」「動物が主人公だと、すぐに飽きてしまう」「もっとリアルな話が好き」「学校生活や友達関係が描かれている本が好き」自分の好みを言語化できるようになったことで、その後は自分に合う小説や漫画を選びやすくなりました。本を何冊読んだかだけでなく、「自分はどんな本に心を動かされるのか」を知ることも、大切な学びです。自分自身への理解が深まることで、次に何を選ぶかを自分で決められるようになります。野菜について調べたときにも、「夏の野菜は、暑い太陽の下で育つものが多いね」「夏の野菜はカラフルな気がする」「秋は涼しいから、暑い時期にはなかったキノコが生えてくるのかな?」「土の中なら寒くなっても温かくて、野菜が育ちやすいのかな?」と、観察したことから次々に予想を立てていました。また、日本と海外の秋を比べる中で、お月見の月の模様が、国や文化によってウサギ、ワニ、女性など、異なるものに見立てられていることにも興味を持ちました。さらに、「日本では4月が新学期だけど、秋に新学期が始まる国もある」「秋に始まる国と、春に始まる国はどちらが多い?」「ほかの月に新学期が始まる国もあるのかな?」と、興味が季節から世界の文化や学校制度へ広がっていきました。一つの疑問から次の問いが生まれ、学びがつながっていく。これこそ、Fall curriculumの面白さだと思います。

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非認知能力は「結果」より「過程」に表れる

Fall curriculumでは、興味のあるテーマを自分で選ぶ小さな目標を決める必要なものや進め方を考える計画どおりにいかなければ調整する分からないことを人に聞く失敗しても別の方法を試す最後に自分の取り組みを振り返るといった経験ができます。その過程で、好奇心、主体性、粘り強さ、自己調整力など、テストの点数だけでは測りにくい力を使います。自分で選んだテーマだからこそ、「もっと知りたい」「もう一度やってみたい」という気持ちも生まれやすくなります。

年齢に合わせて取り入れよう

幼児期は、見る、触る、においをかぐ、音を聞く、味わうなど、五感を使った体験を中心にします。落ち葉アートや木の実の工作、野菜の食感比べなどがおすすめです。小学校低学年では、体験に観察と記録を加えます。秋の空や音の変化を記録したり、オリジナルの葉っぱ図鑑を作ったりして、分かったことを家族に伝えてみます。小学校高学年では、テーマや目標、調べ方まで自分で考えます。月にまつわる世界の文化や、秋に獲れる魚と産地など、興味を社会や世界へ広げることもできます。

親は「先生」ではなく伴走者に

子どもの思考力を育てたいと思うほど、親は正しい答えに導こうとしがちです。しかし、質問が多すぎると、子どもにとっては「親が期待する答えを当てる時間」になってしまいます。子どもが黙っているときも、頭の中では考えているかもしれません。すぐにヒントを出さず、待つことも大切です。また、褒めるときには正解や完成度ではなく、考えた過程に目を向けます。「その違いによく気づいたね」「理由まで説明できたね」「自分で別の方法を考えたね」「そんな考え方、ママは思いつかなかった。面白いね!」親の役割は、すべての正解を教えることではありません。子どもの疑問に一緒に驚き、「分からないから一緒に調べてみよう」と同じ目線に立つことです。大切なのは、何を知ったかより、どう考えたかFall curriculumの目的は、秋らしい作品を完成させることでも、決めた計画を予定どおりに進めることでもありません。大切なのは、その過程で子どもが何を不思議に思い、どのように考え、試し、次の行動につなげたかです。学校の勉強に少し疲れているように見えるときや、中だるみしているように感じるときにも、「好きなことを一緒に調べてみよう」と声をかけることで、学ぶ楽しさを思い出せるかもしれません。特別な教材がなくても、身近な季節の変化は学びの入り口になります。この秋は、「何を勉強したい?」ではなく、「最近、気になっていることはある?」こんな言葉から親子のFall curriculumを始めてみませんか。

【Profile】SAYA(@sayaka__kawakami)

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小3女の子・年少男の子の2児の母子どもたちは日本育ちでもバイリンガルに。親のマインドセットや、英語×非認知能力でAI時代に負けない子を育てるメソッドを発信。英語ができないママでも、日本の幼稚園・公立小学校に通っている子でも挑戦できるバイリンガル育児を提案しています。また親子で楽しく学べる日本と海外の教育・マインドの良いところを取り入れた、ハイブリッドなバイリンガルキッズを生み出す親子英語オンラインコミュニティを運営。

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