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【漫画】「誠意として商品券をよこせ!」割れた卵を店のせいにしてパートに迫る客。足もとに落ちた黄色いしずくで白旗

  • 2026.10.10
【漫画】「誠意として商品券をよこせ!」割れた卵を店のせいにしてパートに迫る客。足もとに落ちた黄色いしずくで白旗

特売日のサービスカウンター

会計を済ませた男性客が、割れた卵をサービスカウンターへ持ってきました

私はスーパーのパートで、サービスカウンターの担当です。

その日は卵の特売日で、夕方のレジには長い列ができていました。

そこへ、スーツ姿の男性客が来ました。

男性は少し前にレジで会計を済ませたばかりで、購入した卵のパックをカウンターに置くと、ふたを手のひらで押さえたまま私をにらみます。

「この卵、最初から割れてたぞ!」

「すぐに、お取り替えします」

パックの中では、卵がひとつつぶれていました。

男性は交換だけでは許さず、誠意として商品券を求めました

私は交換用の新しいパックを用意しようとしましたが、男性が呼び止めました。

「誠意として商品券をよこせ!」

「商品券は、私では…」

嫌な思いをさせられた、と男性は声を張り上げます。

商品券を出せるのは店長だけですが、この日は本部の会議で不在でした。

会計後も手で持っていただけだと言い張られ、私は謝りました

男性はレジの列へ振り返り、ここは割れた卵を売る店だと言いふらしました。

列のお客さんたちが、一斉にこちらを見ます。

売り場から会計を済ませるまでのご様子を伺えれば、と私が言いかけると、男性はさえぎりました。

「俺は手で持ってきただけだ!」

「…申し訳ございません」

カゴにもカバンにも入れておらず、棚から取ってレジで会計を済ませ、そのまま手で持ってきた。

棚から取ったときには、すでに割れていたと男性は言い切ります。

カメラの映像は店長しか見られず、私には確かめる手がありません。

列のいちばん後ろ

店長は不在で、私は頭を下げ続けるほかありません

男性はカウンターにひじをつきました。

「なら、店長を呼べ!」

「本日は、不在でして…」

商品券が出るまで動かない、と男性は言います。

列のお客さんたちのため息が聞こえます。

私が深く頭を下げたそのとき、下げた目の先で、何かが小さく光りました。

男性のカバンの中から、卵の黄身が垂れていました

床に、黄色いしずくが落ちていました。

たどると、男性が提げたビジネスバッグの底の角から、卵の黄身が細く糸を引いて垂れています。

会計後、いったん卵をバッグに入れた際に割れ、居座るうちに黄身が底までしみ出したのでしょう。

「カバンの中から、黄身が垂れてます」

「カバンには、入れてませんよね?」

半分開いたバッグの口からは、黄色くぬれた内側がのぞき、ほかに卵のパックはありません。

棚からサービスカウンターまでずっと手で持っていたのなら、カバンの中が黄身でぬれるはずがありません。

言い返せない男性に、新しい卵を購入するならレジへ並ぶよう告げました

列のお客さんたちの目が、男性のバッグに集まりました。

男性はバッグを背中に回し、口を開けたまま言葉を探しています。

「こ、これは…」

私は、交換用として用意していた新しい卵のパックを示しました。

「そちらのお会計は、レジの列へどうぞ」

交換も商品券もありません。

割れた卵はすでに会計済みです。新しい卵が必要なら、通常どおり購入してもらうことになります。

男性はしばらく黙っていましたが、やがて新しいパックを手に取り、さっき言いふらした列のいちばん後ろに並びました。

前のお客さんが、バッグから垂れるしずくをよけて一歩離れます。

男性は誰とも目を合わせずに新しい卵の代金を払い、割れた卵とともに店を出て行きました。

私は床の黄色い点を、ふきんで拭き取りました。


※本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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