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【漫画】「ご試着で、生地を破られましたね」母への贈り物の交換を拒み、私を覚えていると言い張る店員が伝票の控えで沈黙

  • 2026.10.10
【漫画】「ご試着で、生地を破られましたね」母への贈り物の交換を拒み、私を覚えていると言い張る店員が伝票の控えで沈黙

裂けていたワンピース

母に贈ったワンピースが裂けていて、交換を頼みました

先週、母の誕生日の贈り物に、紺色のワンピースを選びました。

駅前の服屋さんの品です。ところが昨日、誕生日に箱を開けた母から電話がありました。

広げたら、脇の縫い目がほどけて裂けていた、と言うのです。

今日、母の家で預かってきたワンピースを持って、その店を訪ねました。

対応してくれたのは、若い店員さんです。

裂け目を見せると、服をちらりと見ただけで言いました。

「ご試着で、生地を破られましたね」

「試着は、していません」

縫い目の不良だと伝えても、店員は決まりだと繰り返しました

店員さんは服を雑にたたみ、カウンターの端へ押しやりました。

「お客様都合は、交換できません」

「縫い目から、裂けてたんです…」

あの日のことを話そうとしても、決まりですので、とさえぎられるばかりです。

声がだんだん大きくなり、棚の前にいたお客さんたちが、こちらを振り返りました。

試着室に案内したと言い切られ、私はうつむきました

店員さんは、周りに聞こえる声で続けました。

「私が試着室に、ご案内しました」

「…案内なんて、されてません」

この服をご自分で着て、サイズを確かめていましたよね、と店員さんは言い切ります。

後ろで、言いがかりかしら、とささやく声がしました。

ここで言い返しても、レジの前で騒ぐ客にしか見えません。私はうつむいて、カウンターの上の母の服を見つめていました。

覚えていると言った店員

奥から先輩が出てきても、店員は覚えていると言い張りました

騒ぎを聞いて、奥から年上の店員さんが出てきました。

先輩のようです。

店員さんは先輩に向き直り、胸を張りました。

「このお客様、覚えてます」

私は顔を上げ、店員さんに聞きました。

「本当に、覚えてますか?」

ええ、はっきりと。

店員さんは迷わず答えました。この人の前なら、見てもらえる。

私はバッグから財布を取り出しました。

服は倉庫から母の家へ直送されていました

財布から抜いた細長い紙を、私はカウンターに置きました。

なんですか、それ、と店員さんが眉を寄せます。

「倉庫から、母の家へ直送です」

取り寄せ伝票の、お客様控えです。

あの日、母のサイズは店頭になく、店員さんが倉庫から母の家へ直接送る手続きをしてくれました。

届いた箱を開けたのは母です。この服は一度もお店に来ていないし、私は母に会うまで触れてもいません。

先輩が身を乗り出し、担当欄の名前をじっと見つめました。

自分の言葉を返された店員は、何も言えなくなりました

店員さんの目が、控えと私の顔を行き来しました。

「お、覚え違いかも…」

「覚えてるって、言いましたよね?」

口を開きかけ、何も言えなくなりました。

周りのお客さんも、黙ってこちらを見ています。先輩は深く頭を下げ、新しい品を母の家へ送ると約束しました。

店長にも報告します、と先輩に言われ、店員さんは小さな声で謝りました


※本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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