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「シニアになってツアーに来るな」米シニアツアーが廃止!そのワケは?

  • 2026.10.9

50歳をすぎてから米シニアツアーという舞台に挑戦し、大きな夢をつかんだ選手は日本人にもたくさんいた。

その予選会を廃止したのは、はたして英断だったのだろうか?タケは首を傾げてしまう。

米シニアツアーの予選会が廃止夢をつかむチャンスが失われた!

「シニアになってツアーに来るな」米シニアツアーが廃止!そのワケは?
米シニアツアーの予選会からアメリカンドリームをつかむというチャンスが失われたことは非常に残念だ……。

ハローエブリバディ!寒い季節がやってきたが、今こそライバルたちに差をつけるチャンス。コースコンディションは難しくなるが、ゴルフ場はプレー料金を下げて安くなる。この冬に練習とラウンドを重ねて来春にはベストスコアを叩き出そう。

さて、プロの世界ではこの時季、野球では〝ストーブリーグ〞、ゴルフは〝就職試験〞などといわれる。本場米国では〝ホット・ストーブリーグ〞と呼ばれるが「ストーブのまわりに集まり、スポーツ談義に花を咲かせる」という意味の造語だ。

それがいつしか、選手のFAやトレード、果ては引退までも意味する言葉と変わった。ゴルフにおいての就職試験は〝予選会〞。この予選会だが「米シニアツアーの予選会が廃止!」こんなニュースが飛び込んできた。

2025年の10月半ばに、ポリシーボードメンバーの投票によって予選会廃止が決定した。不法移民で皿洗いからはじめ、移民権を取り、自分の店をもって大成功を収めるなんて夢のような話がアメリカンドリーム。このアメリカンドリームは、プロゴルフの世界でもある。

若いころにツアーを目指したが、経済的なこと、家族をもち生活的な問題でツアーを断念し、クラブプロ、レッスンプロとなり、50歳を期にツアーへ再挑戦し、優勝なんて夢もあったがぁ!その挑戦さえも途切れてしまう決断には首を傾げる。

昨年は、198人が一次予選会に5000ドルを支払い参加。そのなかには、元ツアー優勝者で、サングラス装着の第一人者ロバート・ガメツ、2000年の全米プロでタイガー・ウッズと死闘を演じたボブ・メイ、大リーグで通算200勝以上をあげ、野球殿堂入りを果たしているジョン・スモルツなども参加。

ただ、この廃止によって閉鎖的な職場となってしまった。では、なぜこのような事態になったのか。元来、この米シニアツアーは生涯米ツアーで切磋琢磨し、ツアーを支えてきた選手たちが、カート使用しながら、ファンの前で楽しくプレーをするのが目的で、キング・アーノルド・パーマーの発案で発足。

今回のこの事態にポリシーボードメンバーでもある、ジム・フューリックは「PGAツアーにキャリアを捧げ、複数回優勝してもツアーにはほとんど参加できない選手がかなりいるということ」。また「その枠(予選会なしによって発生する枠)は、選手たちを支援するために割り当てられるべき」と書面で述べている。

要は、米ツアーで永く働きもしないでシニアになってツアーには来るなよってこと。日本のシニアツアーもプロ協会のメンバーのみが参加するオープンではない予選会。同じようなモノで、同じ穴のムジナですな。プロスポーツは本来、国境も区別、差別もあってはならないのに。なんですけどね。

いかがでしたか? ショックの大きなニュース、皆さんはどう感じますか?

タケ小山
●小山武明(こやま・たけあき)/1964年生まれ、東京都出身。プロゴルファー、ゴルフ解説者。テレビ「サンデーモーニング」(TBS)、ラジオ「Green Jacket」(InterFM897)ほか、多数メディアで活躍。

イラスト=北沢夕芸

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