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「家にいるなら、玄関に置いてもらえると思ってました」荷物を受け取れなかった女性に、配達員の私が伝えたこと

  • 2026.10.9

3回目のインターホンで開いたドア

配達の仕事をしていたころのことです。

その日は朝9時から12時の時間指定で、受け取りのサインが必要な荷物をアパートへ届けました。

インターホンを押しましたが、返事はありません。

少し待ってもう一度、それでも反応がなかったため、3回目を押しました。

不在票を書こうとしたところで、ようやくドアが開きました。

部屋着姿の女性が、少し慌てた様子で顔を出します。

「すみません、ちょっと手が離せなくて。何度か鳴ってましたよね」

「はい。お荷物をお持ちしました」

私がそう答えると、女性は玄関前を指さしました。

「そこに置いてもらってもいいですか?」

「申し訳ありません。こちらは受け取りのサインが必要なお荷物なんです」

すると女性は少し困った顔をしました。

「そうなんですか。家にいるから、置いていってもらえると思ってました」

私はもう一度、サインをいただいてからのお渡しになることを説明しました。

「今ちょっと手が離せないんです」

女性はそう言って、いったん部屋へ戻りました。

その場では受け取りができなかったため、私は荷物を持ち戻ることにしました。

端末に時刻と持ち戻りを記録し、次の配達先へ向かいました。

夕方、営業所に来た女性

その日の夕方、営業所の事務室に朝の女性がやって来ました。

「今日の荷物、まだ受け取れますか?」

対応した上司が荷物を確認していると、女性は少し不満そうに続けました。

「朝、家にはいたんです。少しくらい待ってもらったり、それか置いていってもらえると思ってたんですけど」

上司に呼ばれ、私もカウンターへ向かいました。

女性は私を見ると、「朝に来た方ですよね」と言いました。

「はい。サインが必要なお荷物でしたので、持ち戻りました」

上司も端末の記録を確認しながら説明しました。

「9時台にお届けしていますね。こちらのお荷物は、受け取りの確認が必要なものですので、玄関前に置いていくことができないんです」

女性は画面と荷物を交互に見てから、小さくうなずきました。

「普通の荷物と同じだと思ってました」

朝とは違い、声も落ち着いていました。

「分かりました。ここで受け取ります」

女性はその場でサインをし、荷物を受け取りました。

帰り際には、「朝はすみませんでした」と短く頭を下げていきました。

女性が帰ったあと、上司は端末を私に返しました。

「ちゃんと記録してあれば、こういうとき説明しやすいね」

配達する側には当たり前の決まりでも、受け取る側まで同じように知っているとは限りません。

相手が悪いと決めつけるのではなく、記録を確認しながら説明することの大切さを感じた出来事でした。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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