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結婚の答えが数字だけ、怒って帰る私に届いた画像の「あと487日」の下に並んでいたもの

  • 2026.10.10
ハウコレ

届いた画像には、月ごとの数字と見覚えのある日付が並んでいました。1番下の行を読んだ私は、改札の手前で向きを変え、来た道を引き返します。

郵便受けに届いた封筒は、友人からの結婚式の招待状でした。出席に丸をつけた返信はがきを鞄に入れたまま、付き合って3年になる彼の部屋へ向かいます。その日こそ、ずっと先延ばしにしてきた話を切り出すと決めていました。返ってくる答えが、あんな形だとは思っていませんでした。

数字だけの答え

彼とは同じ29歳。友人の結婚が続き、周りから「そろそろ?」と聞かれるたびに笑ってごまかすのにも、疲れはじめていました。夕食の皿を片づけ終え、ソファに並んで座ったところで、思い切って口を開きます。

「結婚はいつ考えてるの?」

彼はテーブルのスマホを手に取り、画面を少し見てから顔を上げました。

「487日後」

まっすぐこちらを見たまま、答えはそれだけ。テーブルに目を落としながら、はぐらかされたのだと感じました。これまでも結婚の話になるたび、彼は話題を変えてきたからです。今回は数字で煙に巻くつもりなのだろう、と。

改札の手前で届いた画像

「ふざけてるなら、もういいよ」

鞄をつかんで立ち上がると、背中から「待って」と声がしました。聞こえないふりで靴を履き、ドアを閉めます。

駅までの道で、鞄の中の招待状の角が指に当たりました。友人を祝いたい気持ちと、置いていかれるような焦り。どちらも本当なのに、彼にはきちんと伝えてこなかったのだと、歩きながら気づきます。

改札が見えたところで、スマホが鳴りました。彼からのメッセージです。

「ふざけてない。ちゃんと見てほしい」

その下に、表の画面を写した画像が1枚添えられていました。

1番下の行

拡大すると、1番上に「あと487日」の文字。その下に月ごとの貯金額が並び、ところどころに「資格試験」「部屋探し」「指輪」と入っていました。1番下の行には、再来年の私の誕生日の日付と「ちゃんと言う」の文字。

細かく並んだ金額を目で追ううちに、話をそらされてきた日々が、少し違って見えはじめました。画面を見てから答えた理由も、ようやくつながります。気づけば改札に背を向け、来た道を早足で戻っていました。

そして...

インターホンを押すと、すぐにドアが開きました。

「なんで黙ってたの?」

「決めた額に届いてから言いたかった。途中で崩れたら、約束を破ることになるから」

責める言葉を用意していたはずなのに、口から出たのは別のお願いでした。

「私の欄も作ってよ」

彼は少し笑ってうなずき、その場でスマホを操作して、私に表を共有してくれました。

駅まで送ってくれた彼と改札で別れ、電車の中で表を開きます。彼の列の隣に、私の名前の列が1本。最初のマスに入れる金額を考えているうちに、降りる駅に着いていました。

(20代女性・事務職)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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